[イベント] 嶋口研究会:成毛眞さんの講演
今日は、日本マーケティング協会で開かれた嶋口研究会で、成毛眞さんの講演を聞いてきました。
成毛さんと言えば、マイクロソフト社日本法人の社長をされていたことで有名だと思いますが、今日のお話は、成毛さんがいままで経験されてきたいろいろなお仕事のことや、現在携わっていらっしゃる投資事業のことなど、幅広く聞かせていただきました。
その中で「面白い」と思った部分をいくつかご紹介しておきます。
- 不況時の処世術
-「現金にぎりしめて、死んだふり」
⇒私みたいに現金ない人はどうすりゃいいの?(笑) - 「○○になりたい」と思ったことは一度もない
-目標なんかなかったけど、運がよかった(笑)
⇒「運も実力のうち」って言いますよね - 「知らない」ことは強い!(新人のころのエピソード)
-何でも臆せずやってみれば、結果的に可能だった
⇒「案ずるより生むが易し」ってことですかね - 今、期待できる投資分野
-農業、食糧関連ビジネス
⇒ITではもう「大化け」は期待できないそうです - 投資判断の基準
-何をやるか、どうやるかではなくて「誰がやるか」
⇒やっぱり「人」に賭けるのが正解なんですね - 人生における「運」の量は決まっている
-「運」の無駄遣いはしたくないから、ギャンブルはやらない
⇒たしかに、ここぞというときに運を呼び込みたいな - ビル・ゲイツは天才だ
-誰かが真似してもMSはつくれない
-天才は作ることはできないが、探すことならできる
⇒天才の出現確率が世界中同じなら、中国はやっぱり脅威だ - コア事業から離れてビジネスを考える
-メディア企業に対するビジネス・コンサル
例1) 新聞社はキオスク、ニューススタンドのスペースの権利を取得して、広告媒体として売ってはどうか。
例2) テレビ局はCMをやれば売れる事業を見つけてきて、空き枠に番宣じゃなくてその事業のCMをバンバン流してみては?
⇒仕事柄、私にはこのアイデアは刺さったな
というわけで、奇想天外なアイデアがいっぱい出てきて、私にとってはとても面白い講演でしたが、どうも最近こういったセミナーや講演会に来る若い人たちと見ていると、直接的にというかすぐに自分の仕事に使える「How to」的なものを求めすぎているように感じます。
もちろん、セミナーや講演会に参加するというのは、お金や時間を自己投資しているわけですから、リターンを求めるのは良いと思うのですが、必ずしも短期的に回収できるわけではありません。もう少し長期的な視点に立った自己投資も必要ではないでしょうか。
たとえば、その日のテーマに関しての講演内容が期待していたものと違っていたなんてことはよくありますが、意外にテーマからはずれた話の中に面白いことがあったというのも、これまたよくあります。私は、そんなふうに思ってセミナーや講演に参加するようにしているので、今まで参加したことでお金や時間を無駄にしたと思ったことはほとんどありません。
コミュニケーションのイニシアティブは受け手側が握っているのですから、自分の受け取り方でどんな風にでも価値が変わるのだと思います。ちょっと受け止め方を変えるだけで、どんなセミナーや講演でもすごく価値が高くなるものです。
他のエントリーやセミナー講演などでもよく話すことなのですが、最近の傾向としてインターネットの「便利さ」が「広がり」を阻害しているように感じるのです。
自分が関心を寄せている情報や、欲しいと思う情報はインターネットによって簡単に手に入るようになりましたし、同じような興味関心を持った人たちとも簡単につながることができるようになしました。しかし、その「便利さ」がゆえに自分の関心や知識の「広がり」が阻害されているような気がしています。
自分が関心のない情報や不必要だと決め付けてしまっている情報を、自ら遮断してしまう傾向が若い人たちの間に蔓延しているのではないかと、とても不安を感じることがあります。自分の関心領域を広げることや、異質の情報をとりあえず受け取ろうとする姿勢を投げ出してしまったのでは、決して新しい何かは生まれないと思います。「創発」という言葉があちらこちらで叫ばれながら、どうも現実的にうまくいっているという話があまり聞こえてこないのは、そうした原因があるからなのかもしれませんね。
と、そんなことを考えさせられた成毛さんの講演でした。
































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