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[お知らせ] 3月16日に「おそれいりこだし」の加ト吉さんとセミナーやります

 セミナーのお知らせです。また、新社会システム総合研究所(SSK)主催のセミナーで講演します。今回は「Twitterマーケティングの流儀」というタイトルで、あのTwitter人気アカウントKATOKICHIcoltdの中の人である、テーブルマーク株式会社の末広さんをお招きして行います。当日はライブツイートもOKということで、主催者さんから了承を得ていますので、ぜひご来場ください。

~カトキチの人気アカウント「KATOKICHIcoltd」ご登壇~

Twitterマーケティングの流儀

企業はソーシャルメディアと どう付き合えば良いのか

 日 時   2010年3月16日(火) 午後2時~5時
 会 場  明治記念館 東京都港区元赤坂2-2-23

【講演の目的】 ここ数年ブログやSNS、YouTubeやニコニコ動画、そしてTwitterといった「ソーシャルメディア」を利用したマーケティングに注目が集まっている。Twitterマーケティングも、多くの企業が試行錯誤を繰り返しているが、そこに決まった答えはない。失敗事例の多くはTwitterの「流儀」に反した、企業のひとりよがりな行動が招いたものだ。今回は、そうした中でTwitterと上手に付き合っている企業の生の声を聞きながら、企業とTwitterの良い関係とはどのようなものなのかを探ってみたい。

【備考】後半のディスカッションは、一部Twitterを活用したものとなります。
受講者の皆様は、セミナーの様子をライブツイートしていただいても結構です。

【前半:パネリストによるプレゼンテーション】

Ⅰ.Twitterの特性を最大限に生かすマーケティングとは【14:00~15:00】
マスメディアに代表される旧来の広告メディアとTwitterとの本質的な違いを理解し、その特性を最大限に生かしたマーケティング・コミュニケーションとはどのようなものかを、いくつかの実例を見ながら明らかにする。
 1.ソーシャルメディアとマーケティング
 2.Twitterの本質的特性を理解する
 3.日本におけるTwitterの流儀
 4.Twitterが解決できるマーケティング課題
 5.Twitterによるブランド・コミュニケーション
 6.企業とTwitterの良い関係とは?
      (有)文殊コンサルティング 代表取締役 岩見 周介 氏

Ⅱ.カトキチのブランド戦略~2010年企業コミュニケーションの可能性~ 【15:10~16:10】
2010年は個人の価値観が大きく変化するといわれています。その2010年以降におけるブランド構築におけるとSNSコミュニケーションの可能性を探ります。
 1.ブランディングとは
 2.POSの出現による流通の変化
 3.パパママストアの原点
 4.モノを買う構造
 5.なぜTwitter
 6.Twitterの可能性
テーブルマーク(株)  コーポレートコミュニケーション部部長 末広 栄二 氏

【後半:受講者の皆様を交えた対談および質疑応答】 
Ⅲ.テーマ:「Twitterマーケティングの流儀」 【16:25~17:00】
多くのTwitterユーザに受け入れられる企業とは、どのような企業なのか。人気の企業アカウント「カトキチ」の実例を見ながら、いま求められるTwitterマーケティングの流儀について考える。

パネラー:          テーブルマーク(株)  コーポレートコミュニケーション部部長 末広栄二氏 および受講者の皆様
コーディネーター:(有)文殊コンサルティング 代表取締役 岩見周介氏

詳細およびお申し込みは、主催者セミナーページをご覧下さい。

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[イベント] Twitter Night Vol.4

 今夜はTwitter Night Vol.4に行ってきました。今回で4回目になるTwitter Nightですが、サブタイトルに「ツイッター本著者と2009年のつぶやき納め」とついているように、この秋出版されたツイッター関連本の著者の方々をお招きした「忘年会」のようなスタイルで、カジュアルな楽しいイベントでした。

Twn4

 写真は壇上のツイッター本著者の方々ですが、ツイッターアカウントでご紹介すると、左から@knnkanda(神田敏晶)さん、@himanainu_kawai(川井拓也)さん、@tsuda(津田大介)さん、@akihito(小林啓倫)さん、@hiro_roadstar(小川浩)さん、@mikanaitoh(内藤みか)さん、そして到着が遅れている@masakiishitani(いしたにまさき)さんの代理の出版社の方です。
 出演者の方々のトークは、執筆秘話あり、ジョークあり、バトルありとほんとうに楽しませていただきました。いずれの著者の方も、ツイッター本を出すことになった経緯については、けっこう偶然ぽいいきさつがあったようです。

 イベント全体としては、お酒も入っていたことですし、登壇者も会場のみなさんも「ツイッター忘年会」を楽しんで帰られたのではないかと思います。ちょっと残念だったのは、だれかのつぶやきにもあったのですが、最後の会場からの質問タイムのときに、妙に真面目な(ビジネス的な)質問をするちょっとKYな方がいらしたので、一気に酔いがさめてしまいました。そういう質問は、昼間のセミナーでとか、終了後に個別にとかでしてもらいたかったんですけどね。

 まっ、楽しい会でした。ありがとうございました。

関連エントリー:[書評] ツイッター関連新書4冊を読みくらべ

 

[イベント] 賀央会初会合

 今日は、大雨の降る中「賀央会」の初会合に参加してきました。賀央会と言っても何の会だかわからない方も多いかもしれませんが、ビジネス書作家でデキる人研究家の夏川賀央さんをハブにして、全国のいろんな面白い人・デキル人を集めてみたら、何かがそこから生まれるかもしれないという、極めて公私混同で実験的な?会です。

 最初は静岡に住むビジネス・プロデューサーの北村さんという方が中心になって立ち上げられた会ですが、あっという間に北は北海道から南は九州宮崎まで、多くの会員さんが集まってきたそうです。

 実際にみなさんとお会いしてみると、ほんとうに個性豊かな面白い人・デキル人ばかりで、「きっと何かの化学反応が起きる」という予感がいっぱいな会でした。私は20年ぶりくらいに昔いた会社の取引先の方と再会したり、一緒に行った友人も元いた会社でお世話になっていた大先輩と再会したりと、いろんなシンクロニシティが起きる不思議な会で、とても盛り上がりました。次回は京都で、その次は宮崎でなどと今後のプランも着々と決まり、また来年もたのしみです。

 今までの自分自身の経験からも、こうした公私混同のつながりから生まれるプロジェクトが、面白い仕事につながっています。こういう会はぜひ大事にしたいと思います。

関連リンク:新・毎日がシンクロニシティ

ブログリンク:賀央会」の初会合/夏川賀央の「デキる人」研究所

[イベント] マイケル・ポーター教授の講演

 今日は、急遽友人から招待枠に空きが出たので行かないかと誘われ、法政大学経営学部創設50周年記念事業のひとつである、マイケル・ポーター教授特別講演会「企業戦略 -新たな知見- ( Company Strategy: The New Learning )」を聞きに行ってきました。

 マイケル・ポーター教授と言えば、競争戦略などの経営理論で超有名なので、ご存知の方も多いと思います。私は大学では経済学を専攻していたので、学生時代はポーター教授のことも競争戦略の理論も知りませんでした。当時は、サミュエルソンの「経済学」なんかが経済学科の学生にとってのバイブルだったりして、どちらかと言うとマクロ経済学への関心が高かったように思います。
 その後、広告会社に就職してマーケティングなんかを学ぶようになって、初めてマイケル・ポーター教授の名前を知りました。で、同行した友人とも話していたのですが、私たちの中では教科書に出てくるシュンペーターとか、経営学の始祖ドラッカーとかと同じようなイメージで、失礼ながら「マイケル・ポーターってまだ生きてたんだ」くらいの感じで「過去の人」的な位置づけになっていました。
 しかし、実際のポーター教授はとてもお若く(事実私と一回りも違いません)、今回の講演を聞いて、過去の偉業に胡座をかくことなくまだまだ進化を続けている教授に対して、あらためて尊敬の念を抱きました。そうそう、ポーター先生はTwitterのアカウントもお持ちです。やはり優れた人というのは、いくつになっても探究心旺盛で進化をし続けるんでしょうね。

 さて、前おきはこのくらいにして、ポーター教授の講演の中身について触れておきたいと思います。体系的な要約ではなく、いつものように私が気になったポイントを列挙して、ショートコメントをつけていく形でレポートします。

  • 今求められる競争戦略
    -「競合と同じ土俵でBESTを目指すのではなく、UNIQUEなポジションをとることで、ゼロサムゲームから脱却し新たな利益を生む事ができる」
    ⇒「勝ち組、負け組」の時代は終わってる。UNIQUEポジションっていうのは、言い換えればブランドによる差別化が必要ということでもあるのかな。
  • 「戦略」についての誤解
    -戦略とは、特定の一連の行動を指す以上のものだ
    -戦略とは、大志や野望といったものともちがう
    -戦略とは、ビジョンと同じでもない
    ⇒たしかに「戦略」ってよく「戦術」や「ビジョン」と混同されるよね
  • 並外れた成果を達成するためには?
    -効率を重視してベストプラクティスを追求したところで、同じ事を「better」にやっているにすぎない
    -戦略的ポジショニングによるUNIQUEさとは、(今までとは)異なるニーズにマッチするように、異なるやり方でやるということ
    ⇒今まで何回も言ってきているけど、過去のベストプラクティスに学んでも、結局はそれを大きく超える事はできないのに、なぜみんな(特に日本企業は)こだわるんだろう。カイゼンは所詮改善であってイノベーションを生まないのだ。
  • トレードオフ
    -万人を満足させようというのは戦略とは言えない。何を「しない」かをはっきりさせることも重要だ
    -その商品は一部の顧客をがっかりさせるかもしれないが、中心顧客に対しては極度の満足を提供できる。それが戦略だ。
    ⇒まさにそうのとおりです。だからFMCGメーカーが価格競争で疲弊している。こんな状況だからこそ、中小企業ブランドが育つチャンスもあるのだと思います。IKEAの例が面白かったのですが、機会があればセミナーのときにでもお話しします。
  • 正しい「戦略」を考える際の落とし穴
    -「戦略」を正しく理解していない(誤解)
    -昔ながらの業界の常識・知恵
    -顧客(の要望を満たすことは戦略ではない)
    -不適切な目標設定、成果測定法
    -意見の一致(コンセンサス)を追求する
    -株主を喜ばせようとする
    ⇒いろいろありますねぇ、落とし穴。どれも陥りやすい罠です。要するに近視眼的になってはいけないし、経営者のリーダーシップが求められるということだと思います。
  • CSRについて
    -外部圧力(国の政策的なものとか)は企業にとって悪いとばかりは言えない。上手に社会との関係を構築して競争優位に結びつける企業もあるし、制限のある中で利益を生み出そうと努力するところにイノベーションが生まれることもよくある。
    ⇒こういう発想の転換は重要ですね。鳩山さんのマイナス25%宣言も、産業界は反発するばかりではなく、イノベーションを起こすチャンスととらえて、日本の民間企業パワーを見せて欲しいものです。

 以上ざっと、関心を持ったところだけをつまんだのですが、ポーター教授の講演は150分に及ぶもので、ほんとうに貴重なお話をうかがえて満足しました。

 全体的な感想は、UNIQUEとかトレードオフとかの話を聞いていると、ブルーオーシャン戦略とも近いように思いました。また、最近ずっとセミナー等で私が言っていることも、方向性としては間違っていないようだと確認できたので、その点も収穫でした。今後のセミナーでは、もしかしたら「かのマイケル・ポーター教授もおっしゃっています・・・」なんて喋ったりして(笑)

 

[イベント] セミナー「BCDのABC」を銀座で開催しました。

 今日は、銀座で公開セミナー「BCD(ブランドコミュニケーションデザイン)のABC」を開催しました。

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 このセミナーは元来、中小企業経営者や個人事業主の方々を対象に当社(文殊コンサルティング)が自社開催しているものですが、今回は少し実験的な意味もあって、参加者募集告知を自社メディアに限って行いました。
 最初に12/1(火)付(実質的なパブリッシュは12/2(水)の夕刻)のこのブログのエントリーでお知らせしました。次は、12/3(木)にTwitterで時間帯を分けて数回にわたりつぶやきました。そして最後は、12/4(金)にメルマガ読者のみなさんに号外をお送りして告知させていただきました。
 自社メディアに限って、しかもリードタイムを短く(1週間未満)とっての告知でしたが、おかげさまで18名の方からお申し込みをいただきました。(25名程度しか入れない小さな会場のため、20名で締め切ろうと思っていましたので、ほぼ満席ということです)
 結局、ブログ読者(定期読者は数十人くらい?)+ツイッターフォロワー(400名強)+メルマガ読者(700名くらい)への告知だったわけですが、ご参加いただいた方々はみなさん熱心に話を聞いてくださって、濃いメンバーのセミナーになりました。

 参加者の方々は、みなさん既にご自身のブランドを確立されている「プロフェッショナル」ばかりでしたので、いまさら私のBCDについての話を聞いても退屈なのではないかと少し気がかりでしたが、さすがはデキる方々です。何かひとつでも「気づき」を持ち帰ってお仕事に活かそうという積極的な姿勢で臨まれていて、転んでもただでは起きないという感じで、時間をムダにはされなかったようで、ほんとうにありがたく思っています。
 もちろん、講師の私も参加者の方々からいろいろな「気づき」をいただいて、たいへん勉強になったことは言うまでもありません。

 今回のようなメンバーであれば、セミナーというよりは勉強会のようなスタイルで、インタラクティブに学べる場にしたほうが良いかもしれません。一般公開セミナーとは別に、そうした場を作る事も今後検討してみたいと思います。

 ご参加のみなさま、誠にありがとうございました。

 今回のセミナーの資料(ハンドアウトしたもの)は、以下に公開しておきます。これだけでは何の事かわからないと思いますが、ご興味ある方はぜひ次の機会にご参加いただければと思います。

[お知らせ] 公開セミナー開催します

 来週、12月8日(火)に銀座で公開セミナーを開催します。テーマは、中小企業のブランドづくりに関してですが、日ごろから話題にしている、BCD(ブランドコミュニケーションデザイン)についての基本的な考え方などをお伝えするセミナーですので、中小企業経営者以外の方々にもお聞きいただきたいと思っています。

BRANDOC セミナー
「BCD(ブランドコミュニケーションデザイン)のABC」

中小企業や個人事業だからこそ「ブランド」で勝負!
中小企業も個人も「ブランド」を築き育てることで、大企業の下請け業務への依存度が減り、景気に左右され難く不毛な価格競争に巻き込まれない、強い体質を生むことができます。そのブランドづくりに欠かせないのが「ブランドコミュニケーションデザイン」です。今回のセミナー「BCDのABC」では、ブランドコミュニケーションデザインの基本を、わかりやすくご紹介いたします。

【このセミナーでお話する主な内容】

 1. なぜ、中小企業や個人事業に「ブランド」が必要なのか
 2. 「不況だから低価格商品しか売れない」のウソ
 3. 「ブランド」は顧客の「体験」からしか生まれない
 4. どんな業種・業態でも「ブランド化」はできる
 5. 顧客のブランド体験をデザインするBCDという考え方
 6. 理論や技術ではない、「実践的ブランドづくり」とは

【セミナー開催概要】

 開催日時:2009 年12 月8 日(火)14:00~16:00  受付13:45~

 会場:ティーズ銀座 東京都中央区銀座5-5-14(並木通り)

 参加費:3,000円 税込

【お申し込み方法】

 下記必要事項をご記入の上FAX(050-8885-4945)または電子メール(info@brandoc.com)にてお申し込み願います。追って詳細をお知らせします。

 

会社名: (部署名)
 参加者:(役職) (氏名)
 連絡先:(住所)(電話) (FAX)(電子メール)

【ブログ読者ご招待(ツイ割)】

 当ブログ読者の方先着5名さまを、今回の公開セミナーに無料ご招待いたします。参加ご希望の方は、ツイッター(Twitter)で文殊通信(@monjunews)をフォローの上、@monjunewsあてに「8日のセミナー行きたい」とつぶやいてください。折り返しDMで詳細をお知らせします。

(ご招待枠は12/4 13:00時点で満席となりました。あしからずご了承ください)

[イベント] リッツ・カールトン東京でセミナー

 今夜は、ラーニングエッジ主催の「Legendary Service at The Ritz-Carlton, Essence」というセミナーに参加してきました。きのう(16日)1-dayセミナーとして開催された、リッツ・カールトンの伝説のサービスの秘密を、グループの教育担当副社長であるダイアナ・オレック氏が直接伝えるセミナーのダイジェスト版です。ダイジェスト版といっても、会場はリッツ・カールトン東京のボールルームで、講師もダイアナ・オレック氏ご本人ということで、かなり質の高いセミナーでした。

 セミナーの詳しい内容は、守秘義務を課せられていてここではお話できませんが、とても内容の濃いものであったことは間違いありません。ブランドコミュニケーションで最も重要な「顧客とのすばらしい体験の共有」について、このような大きな組織の中でしっかりと実現させているという事実は、ほんとうにすごいことだと思います。

 せっかくのリッツ・カールトン東京におけるセミナーでしたので、ディナーつきのプレミアム席を申し込み、実際にレジェンダリー・サービスを体験してみることにしました。
 とても落ち着ける空間と、決して過剰ではない心地よいサービスで、すてきなディナータイムを過ごす事ができました。宴会用のコースディナーということで、実は料理にはそれほど期待をしていなかったのですが、食材も調理も期待を大きく上回る内容でした。サーブされたワインは、白がラングドック(VdP d'Oc)のシャルドネ、赤がACボルドーで、両方とも料理に負けることのない十分なクオリティでした。
 まあ、贅沢を言わせてもらえば、ビールに関しては銘柄を尋ねて欲しかったのと、グラスにまだ結構残っているところへ注ぎ足さないで欲しかったというのはありますが、レストランではないので仕方ないでしょうかね。

 いずれにしても、ホテルのスタッフの方々が、皆楽しそうに仕事をされていたというのがとても印象的でした。ただ、日本人は思ってもなかなか表に出さない人が多いから、サービスも難しいだろうなと思ったのですが、そこは日本人どうしであれば言わずとも気づくことができるのかもしれませんね。

[イベント] PTPの広報セミナー

 先週金曜日、デジタルマーケティングNEXT2009の後、あのスーパー全録マシンSPIDER PROを作っているPTPさんの広報セミナーに行ってきました。

 タイトルは「広報のための情報漏洩対応ケーススタディ〜マネジャーが直面するジレンマ〜」で、講師は山見インテグレーター代表取締役の山見博康氏でした。

 ケースとしてアリコジャパンの顧客情報漏洩事件を取り上げ、実際に出されたプレスリリースと、その後の新聞・TVでの報道を見比べて、適切な広報対応がいかに重要かということを検証していきました。
 具体的な内容については触れませんが、企業で不祥事が起きた際の広報対応の難しさと影響の大きさを、あらためて感じたセミナーでした。

 つい最近までは、新聞・雑誌等の活字メディアでの報道は検証できても、すべてのTV報道を追いかけることは非常に面倒でした。しかし、SPIDER PROの出現によって新聞・雑誌と同じように、あるいはそれ以上に簡単に報道内容を検証できるようになったのは、特に広報マンにとってはとてもありがたいことです。

 当社のサービスのひとつでもある、ブランドモニターに関してもSPIDER PROは強い味方になってくれそうです。昨年夏に、試用機を使わせていただいて、ぜひ導入したいと思っていたのですが、リーマンショック以降の業績悪化で見送らざるを得ない状況でした。本格的なブランドモニターの要望がどこかのクライアントからあれば、今度こそ導入に踏み切ろうと考えています。ほんとにSPIDER PROは、活用方法が無限にあるスゴいツールです。

[イベント] デジタルマーケティングNEXT 2009(その2)

 今日は、午前中また東京ビッグサイトのデジタルマーケティングNEXT 2009へ行ってきました。目当てのセッションは、主催者セミナー「マーケティング・プロセス・イノベーション」神岡太郎先生の講演と、デジタルサイネージコンソーシアムのパネルディスカッション「デジタルサイネージのここが問題だ」の二つでした。

 最初の神岡先生のセッションは、「顧客との関係で企業の価値を考える」という視点でマーケティング・プロセス・イノベーションを起こすというお話です。
 簡単に説明する事は難しいかもしれませんが、要はマーケティング・プロセスの構造変化が起きているということ。例えば、Media Landscape、Digital Technology、CGM/CGX、Accountability、CSR、Globalization、Industry Structureといったところで大きな変化が起きていて、そうした変化に対応できないマーケティングが機能しなくなってきているという話をされていました。
 こうした状況の中で、ビジネス全体の仕組みを構築し直す必要があり、マーケティング活動を企業活動全体の中にどのように組み込むかが重要になる。そのために必要なのは、顧客との関係を中心にしたビジネスプロセスの変革であるということです。
 つまり、ここで必要なのはマーケティング・イノベーション(マーケティングそれ自体のイノベーション)と言うより、マーケティングをキーにしたイノベーションで、顧客中心にビジネスロジックそのものを構築し直すことだというわけです。
 ともすると、マーケティングに関しては「イノベーション」まで行かずに「イノベーティブ」で終わってしまうことが多い。いくらイノベーティブな「プロジェクト」を実施しても、そこで得たインサイトやナレッジをプロセス化(可視化)しなければ、イノベーションには至らないので、そこを大切にするべきだということでした。

 次の、デジタルサイネージコンソーシアムのパネルディスカッション「デジタルサイネージのここが問題だ」では、IMAGICA イメージワークスの喜多村真氏、彩ネットアドの佐々木大祐氏、寒山の川村行治氏をパネリストに迎え、DSC 江口靖二氏の司会進行でいろいろな意見が出されました。

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 全体的なトーンとしては、江口氏の「(デジタルサイネージは)新機軸のメディアととらえるよりも、既存ローカルメディアの進化型と考えた方がよいのではないか」という発言に象徴されるように、大都市繁華街の大型サイネージをWEB広告やマスメディア的に使うと言うより、デジタルテクノロジーによって設置や更新が簡単になり、手軽に発信可能なローカルメディアとして地元密着型で発展させていくべき、という感じでまとまりました。
 実際、私もそう考えています。とりわけローカルの中小企業にとっては、WEB同様に自社メディアとしての有効活用が可能だと思います。全国、全世界へ向けて発信するWEBと、特定エリア向け情報発信ツールとしてのデジタルサイネージのコンビネーションは、何か可能性を感じるものがあります。

 デジタルマーケティングNEXT2009会場を、これにて後にしました。全体的な感想を言うと、もう少し出展者が多ければ面白かったのではないかと思います。せっかくセミナーでは面白いテーマも多く出ていたのですから、展示のほうも充実してもらえば良いイベントになるのではないでしょうか。とりあえず来年に期待です。

[イベント] 個人事業研究会11月定例会

 今日は、六本木ライブラリー・メンバーズコミュニティ個人事業研究会の定例会でした。今回は以前のエントリーにも書いたとおり、ビジネス書作家の夏川賀央さんをお招きしてのトーク&ディスカッションという形ですすめました。

 夏川さんのトークは『なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?』というテーマで話していただきました。

  1. 勉強の成果が仕事につながらないのはなぜか?
  2. 「いちばん勉強できる場所」は一体どこだろう?
  3. 「エキスパート」な勉強をしていますか?
  4. どうすれば「勉強して成長する人」になれるのか?

という4つの疑問を解いていく形で、とても有意義なお話をうかがうことができました。

 続いて、参加者全員にひとりずつ現在の仕事と自分なりの勉強法についてコメントをしてもらい、夏川さんへの質問も含め個人事業を営む上での有効な勉強法についてディスカッションをしました。

 定例会終了後に、数名のメンバーと夏川さんを囲んで懇親会を行い、さらに深くいろいろと議論をさせていただき、とても充実した会となりました。

 夏川さん、そしてご参加のみなさん、ありがとうございました。

夏川 賀央: なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?―逆転発想で効率的に成果を上げる勉強術

夏川 賀央: なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?―逆転発想で効率的に成果を上げる勉強術

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[イベント] デジタルマーケティングNEXT 2009

 今日は、午後から東京ビッグサイトで開催されている「デジタルマーケティングNEXT 2009」というイベントに行ってきました。本当は午前中最初のセッションを聴講する予定だったのですが、会場を東京国際フォーラムと勘違いしていて、のこのこ有楽町へ出かけていって大失敗!というわけでした。

 いくつか面白そうな展示ブースをのぞきながら、電通国際情報サービスの「マーケティングプロセスデザインのすすめ(電通Gが提案する新しいマーケティングの形)」とニフティの「ニフティが実現する『ファン・リレーションシップ・マーケティング』」という2つの出展社プレゼンテーションを聞いてきました。

 最初の「マーケティングプロセスデザインのすすめ」での話は、確かにそうだなとうなずける部分は多くあったのですが、それをITを駆使したツールでプロセスをシステム化しようとすることには、若干の無理があるように感じました。
 顧客の声(情報)を正しく収集し、それを循環(全社的な共有)させ、顧客満足の向上のための施策に反映させるというプロセスは絶対必要だし、特に「循環」の部分が従来日本企業の中での課題であることも確かだと思いました。
 また顧客満足についても、満足度を「低下させない」という自社の弱みをつぶすという消極的なアプローチは、短期的には必要かもしれないが、結局マイナスとゼロに引き上げることでしかなく、中期的にはさらに強みを生かして「満足度向上」を図る必要があるだろうし、その先には「顧客の期待を超える」満足の提供ができるようなことも求められるという話も、まさにその通りだと思います。
 ただ、実際にそれを実現している企業というのは数少ないと思いますし、例えばリッツ・カールトンのような会社がITの力に大きく依存しているかと言えば、そうではなくてもっとアナログな手段を多用しているわけです。ですから、ITツールが何でも解決してくれるというような期待を持つ前に、企業がやるべきことはたくさんあるはずで、そこをきちんとしてからツールを導入しないと、結局失敗に終わるのだと思います。

 次のニフティのプレゼンテーションは「ファン・リレーション・マーケティング(FRM)」というテーマで、ブログ等のCGM、ソーシャルメディアからどのように消費者の情報を収集し、その分析結果を生かしてソーシャルメディアにフィードバックして「ファン」を増やし、また関係を深めていくかという話でした。
 いろいろな事例の紹介もあり、全体的にわかりやすいプレゼンテーションでした。私たちの会社でもニフティのブログ解析システムを導入していることもあり、今月行われる大幅な機能バージョンアップには期待をしているところです。同システムを使った分析事例などを、このブログでもご紹介したことがありますが、今後も自主分析事例をどんどん公開していきたいと思っています。

 ブース展示の中では、今回特に目新しいものはありませんでしたが、各社さんいろいろと新サービスの開発をされているようですので、今後の動きに注目です。

[イベント] 東京ビジネス・サミットでのショートセミナー

 4日、5日の2日間東京ビッグサイトで開催された「東京ビジネス・サミット2009」も無事終了。今日はちょっと疲労が残っていますが、夜にはセミナー参加で明日はサッカー。気合入れて行きます!(笑)

 さて、「東京ビジネス・サミット2009」では初日11月4日に出展者プレゼンテーションの機会を得たので、『賢い中小企業は「ブランド」で勝負する!』というショートセミナーを実施しました。会場の奥のほうのステージで、オーディエンスも多くはなかったのですが、あとでブースへ寄られて「セミナー聞き逃してしまったけど、資料とかありませんか?」と言ってくださる来場者の方もいらっしゃいました。ありがたいことです。

 当日の資料(スライド6枚だけですが)を、このブログにもアップしておきますので、どうぞご覧ください。たぶん、スライドだけ見ても何を話したのかよくわからないとは思いますが、また別の機会に一般公開セミナーを開催しますので、ご興味ある方はぜひそのときにでも・・・

[イベント] 他人のふんどし(ブランド)で相撲をとった

 今日は、東京ビジネス・サミット2009の2日目でした。こうしたビジネスショウへ(仕事柄、他社出展のお手伝いはたくさんしてきたのですが)自社で出展するのは初めてで、成果はなんとも判断しにくいですね。当社のお客様になるターゲットはそんなに広いわけでもなく、闇雲にパンフレットをばらまいたり、名刺の数を集めれば良いというものでもありません。そういう意味では、今回の展示会でご縁のあった方々は、数は多いとはいえませんが、当社のサービスに何らかの関心・期待をお持ちの方々ばかりでしたので、中身は濃かったのではないかと思います。

 さて、今回の展示会では新サービスのBRANDOC(ブランドック)をメインに、BCDコンサルティングを紹介させていただいたのですが、実は今日の午後、他人のふんどし(ブランド)で相撲をとるという暴挙?に出てしまいました。
 そのブランドというのは、松井秀喜、ヤンキース、MLB、ワールドシリーズといった、多くの人たちが関心を寄せるものです。こちらの写真がそれです。Img_0104
 やっぱり、これ来場者の方々の目に入るですよ。

「おぉ、決まったんだ。」
「ヤンキース優勝したの?」
「松井がMVP? ほんと?」
「今日もホームラン打ったんだ」

などなど、通りがかりの人が足を止めて見ていってくださいました。下手な呼び込みなんかやるより、ずっと集客効果ありました(笑)
 「やっぱりブランドの力は偉大です。」などと話をすりかえて?多くの方々とお話をさせていただきました。

 ということで「松井さん、ありがとう!」な半日でした。

[イベント] 東京ビジネスサミット2009に出展します

 本日から開催される「東京ビジネスサミット2009」にブース出展します。

 今回の出展の主な目的は、新サービス「BRANDOC(ブランドック)」の発表です。BRANDOCは、主に中小企業や個人事業主を対象としたブランド構築・育成支援サービスで、ブランドの健康診断「DOCKリサーチ」と会員制コンサルティング「DOC
会員」の二つのサービスを中心にしたものです。ショートプレゼンテーション(4日14時から)も予定しておりますので、ご来場の際にはぜひお立ち寄りください。

 【第23回東京ビジネス・サミット2009】

 2009年11月4日(水)/5日(木) 東京ビッグサイト 西ホール
     10:00〜18:00/10:00〜17:00

 (文殊コンサルティングは、専門カテゴリーゾーン/ビジネス支援カテゴリー/D−20ブースに出展しています。11/4 14:00〜 ショートプレゼンテーションあり)

[雑話] 禁煙ビジネスってどうよ?

 タバコは百害あって一利なし、やめたいのだけどうまくいかない。そういう方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は友人の新刊PRを兼ねて、禁煙ビジネスについて少し考えてみようと思います。

 今回ご紹介する書籍は、山崎裕介さんの新刊「あなたも30分でタバコがやめられる!」です。山崎さんと私は、創業期に同じシェアオフィスに席をもって仕事をしていた仲間です。山崎さんは「BLIC禁煙セミナー」という道具や薬を使わずに簡単にタバコをやめるためのセミナーを開催する禁煙ビジネスをなさっているのですが、なんとセミナー参加者の禁煙成功率は95%以上というすごい実績を誇っています。もし禁煙できなかったらセミナー代全額返金保証というのも自信の表れだと思います。しかしながら、実際にセミナーに参加するとなると時間や場所の制約があって、誰でも気軽にというわけにはいかないのが現実です。そこで、以前から私も山崎さんに「DVDを作ってみたら?」とか「本を書いてみたら?」とか言っていたのですが、山崎さんは「DVDや本を買った方が、セミナー受講者と同じように禁煙に成功するかどうか検証をしてみないと出すわけには行かない。」と慎重な態度でした。そんな山崎さんが満を持して出版された本ですから、きっと素晴らしいものだと思います。

 と、こんなふうに書くと「オマエは読んでないのか?」と言われそうですが、私自身はもうタバコをやめてから四半世紀になるので、今では完全な非喫煙者です。が、実はタバコをやめた当時は一日2箱くらい吸うヘビースモーカーでした。それにもかかわらず、全く苦労なく面白いくらいスパっとタバコをやめられたという経験があります。そのことを山崎さんにお話したら、「そうなんですよ、そういうことなんです。禁煙するのに医者も薬も根性も必要ないんです。ただ少しだけ気持ちの持ち方、タバコに対する考え方を変えるだけで無理なく簡単にやめられるんです。」と言われたんです。自分は特に何も考えずに自然にやめられてしまったのですが、その心理変化のプロセスを体系化して、成功率95%のセミナーにしてしまった山崎さんはスゴイと思います。そもそも多くの人の場合、タバコがやめられないのはニコチン中毒だからではないそうです。ならばニコチンガムやニコチンパッチでは禁煙できませんね。なので、私はこの本を読んでいませんが、それでも自信をもっておすすめできます。

 喫煙率が高いということは、本人の健康の問題もさることながら、そのために必要となる医療費や喫煙所の設置、吸殻の清掃等々の社会資本のことを考えると、世の中に決して良いことではないですね。税収減を気にする政治家もいるようですが、それは本末転倒というものでしょう。長い間大きな利権で潤ってきたJTを早く解体してタバコ販売をやめ、その資源を禁煙ビジネスでの社会貢献に振り向けるほうが、長い眼で見れば日本経済にも良い結果をもたらすと思うのですが、いかがでしょうか。

【参考】BLIC禁煙セミナーのページ:http://www.blic.co.jp/

 社会的に見て禁煙が進む(喫煙率が下がる)ことは望ましいと思っていますし、タバコをやめたいのにやめられなかった方がいらしたなら、私の友人にこんな方法で禁煙の手助けをしている人がいることをご紹介したいと思い、書かせていただきました。

★新刊書のご紹介:山崎裕介著「あなたも30分でタバコがやめられる!」
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[イベント] ライブラリートーク:雑誌『中央公論』編集長が語る”今”の読み方

 昨晩はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、ライブラリートークを聞いてきました。「時局を読み解く-雑誌『中央公論』編集長が語る”今”の読み方」というタイトルで、中央公論編集長の間宮淳さんと若手編集部員の井上さんによるお話をうかがいました。

 総合月刊誌と呼ばれる、いわゆる論壇ジャーナリズムを支えてきた雑誌が相次いで休刊となり、一見その役目を終えつつあるようにも見える中、果敢にも定価を100円上げてリニューアルを行うという挑戦に出た『中央公論』の目指すところを語ってくださいました。

 雑誌媒体そのものは、90年代半ばまでは過剰生産の時代だったのだそうです。ですからその当時に比べて部数が落ち込むのは必然で、逆に言えば今現在の読者はコアなファンであるとも言えるようです。ある意味それは正しいと思いますが、そうしたコアな読者だけでは諸コストの高騰などもあり、雑誌を支えていくことができなくなっているのが現状ではないでしょうか。

 総合月刊誌と言って、最初に思い浮かぶのは『文芸春秋』だと思いますが、文春は若干特殊な雑誌ですね。総合月刊誌のコンテンツといえば、論文、文芸作品、コラムといったものがバランスよく掲載されているという印象ですが、そうしたコンテンツ自体の魅力は世の移り変わりとともに下がってきている中で、文春だけはその読者であることそのものがある種のステイタスになっていました。なんか文春を読んでいる人というのは、ちょっとハイブロウな文化人というか、企業の経営者とかでも、成り上がり者ではないオーセンティックな雰囲気をかもし出すには、とても都合の良い小道具であったようにも思います。その証拠に、古い企業の社長室とかに行くと、よく書棚に文芸春秋が並んでいたりしますよね。それに比べると『中央公論』は中身で勝負してきたように思いますが、最近はその中身が新しい読者には響かなくなってきているのではないかと感じます。

 今回のリニューアルでは、カラーページを増やし紙質を上げて読みやすくしたりという工夫のほかに、単に現代の問題に対する評論を掲載するのみならず、近未来シミュレーション的なコンテンツを連載して行こうとの試みを取り入れたそうです。そうして、30~50代の現役世代の読者を取り込んで行くという方針なのだそうです。

 さて、詳細についてはオフレコ話もあってあまり触れられないのですが、まあ百聞は一見にしかずということで、『中央公論』リニューアル最初の号(7月号)を買ってみました・・・とここまで書いて、この先はどうしても筆が鈍るのです。
 というのも『中央公論』7月号を手にしてその目次を開いてみたとき、正直に言って読みたいと思う記事がひとつもなかったのです。間宮編集長(私と同年代ですが)は、30~50代の現役世代の読者を取り込みたいと言っていましたが、実際私自身は完全にアウト・オブ・ターゲットだと感じたのです。アラフィフの自分がターゲットになっていない(読みたい記事がない)雑誌を30~40代の人たちが買うわけないでしょ、というのが率直な感想ですね。

 で、その理由を考えてみました。実は、書かれている記事のトピックそのものに興味がないのかというと、そういうわけではありません。政治・経済・文化といったことに関心がないのではなく、そこに書かれた文章を読みたくならないのです。つまり、どんなトピックを取り上げているかではなく、誰が執筆しているかが私にとって問題でした。今号の執筆陣を見ても、平野啓一郎さんを除けば若手と言える層が50代です。これでは執筆陣と現役世代の読者との間に、なかなか「共感」は生まれないのではないでしょうか。「ジジイが書いた小難しい記事を金払って読むわけねぇだろ。」というのが彼らの正直な気持ちだと思います。

 実は私自身は、週刊誌・月刊誌問わず総合誌的なものを昔からほとんど読まないので(読んでいた記憶があるのは『朝日ジャーナル』と『FOCUS』くらいかな)、あまり一般の読者としては参考にならないのかもしれませんが、『中央公論』の900円という価格設定はどうかなと思います。新書一冊買っておつりが来る値段ですから、雑誌買うなら書籍のほうがいいかなって感じです。月刊誌は週刊誌のニュース性と書籍のまとめ、論文的な内容の中間的な部分を埋める存在だと、間宮さんはおっしゃっていましたが、逆に言えば中途半端なんでしょうね。

 まあ、古い人たちは日本の論壇は死につつあるとか、若い論客が育っていないとか言うけれど、それは印刷メディア上に限った話でしかないのだと思うのです。たとえば『中央公論』の読者層というのはインターネットのヘビーユーザとは思えないし、こうした雑誌が貴重な情報源になっていると思うのですが、そういうメディアにしか接触していなければ情報は偏ってしまって、今若い人たちがネット上でどういう議論をしているのかということを知る由もないわけですよ。例えばそうしたネット上での議論やネット論客のような人の発言を、積極的に雑誌の記事として掲載することは、ある意味編集者の責務であるように思うのです。逆にこうした論壇ジャーナリズムの中で生きている論客の方々も、紙媒体に執筆するだけではなく積極的にネット上で発言すべきではないかと思うのです。

 結局、紙媒体を主たる情報源としている世代と、インターネットを主たる情報源としている世代それぞれの中で、閉じられた情報空間ができてしまっている状況が問題なのだと思います。その別々の情報空間を「つなぐ」ことができなければ、ジェネレーション・ギャップはずっと埋まらないままです。このままでは、紙媒体にしか寄稿しない「プロ」の論客は食えなくなっていくでしょうし、雑誌がネット世代の読者をつかむこともできなくなっていくでしょう。
 紙媒体にもネットにも書ける執筆者をいろんな世代から集めて、世代間を上手に「つなぐ」ようにそれらの記事を編集していくことが、今後の総合雑誌編集者に求められるのだと思います。

[イベント] ライブラリートーク:天空を視る・歴史を辿る・宇宙に遊ぶ

 今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、ライブラリートークを聞いてきました。「天空を視る・歴史を辿る・宇宙に遊ぶ」と題して、科学ジャーナリストの青木満さんがお話してくださいました。ファシリテーターはエムシープランニングの薄羽美江さんで、いろいろ面白い内容をひきだしていただき、久しぶりに夢のある楽しいライブラリートークでした。

 お話の内容は3部構成で、

  1. アポロ月面着陸40周年と「かぐや」の月探査物語
  2. 天球のルネサンスス―人類の宇宙観はどのような道を歩んできたのか―
  3. 今世紀最長の皆既日食を狙い撃て!

ということで「月」「宇宙観の歴史」「皆既日食」と世界天文年でもある今年にふさわしい内容を、さまざまな裏話も含めて楽しく聞かせていただきました。高校時代地学部に所属していて、もともと天文・宇宙には興味があった私には、すごく興味深く面白かったのですが、地球にもっとも近い天体である「月」についても、まだまだ解らないことがたくさんあるんだということを知り、あらためて宇宙の大きさというか天文学の壮大さみたいなものを感じました。

 また、私たちが知っている天文学史には、実はいくつもの間違った伝説のようなものがあって、本当のことを調べていくととても面白いというお話が第二部だったのですが、この部分については最後にご紹介している青木さんの新著「それでも地球は回っている~近代以前の天文学史」に詳しく書かれていますので、そちらをお読みいただければと思います。ちょうど、今日刷り上ったばかりだという本を持ってきていただき、私も一冊購入して読み始めました。

 最後は、今年7月22日に観測できる今世紀最大の皆既日食についてお話していただきました。東京からだと皆既日食ではなく部分日食(75%くらいの食になるそうです)しか見られないのですが、お隣の中国へ出かけていけば5分以上にわたる皆既日食を観測することができるそうです。私は皆既日食jを見たことはないのですが、これは、一度見ると虜になってしまうらしいです。

 まあ、いろいろとせせこましい世の中で暮らす私たちにとって、大宇宙に思いを馳せるというのも、楽しいものですね。

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[イベント] ライブラリートーク:ウィンドウズ成功の戦略を使いこなす

 今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、トム・サトウさんのライブラリー・トークを聞いてきました。

 トム佐藤さんは、元マイクロソフトウィンドウズプロダクトマネージャーをされていた方で、今年1月に「マイクロソフト戦記」という新書を出していらっしゃいます。今夜の話は、この本の中からいくつかのキーポイントを抜粋して、MSウィンドウズがいかにして世界標準のパソコンOSとなったかという説明でした。

 さて、佐藤さんがあげた3つのキーポイントとは、

  1. ブレストセッション
  2. キーワードマッチング
  3. デベロッパーズリレーションズ

 まずは「ブレストセッション」から。1980年、IBMが「Project "Chess"」と呼ばれるパーソナルコンピュータの開発に乗り出します。そのとき新しいハードウェアに搭載するOS(オペレーティングシステム)とプログラミング言語を必要としていたため、マイクロソフト社に提供を打診するも、プログラミング言語(BASIC)はOKだがOSは無理とビル・ゲイツは他社(CP/Mを開発していたデジタルリサーチ社)を紹介するのだが、IBMはCP/Mの供給を拒否されてしまうのです。
 そこで、IBMに泣きつかれたマイクロソフトが1980年9月21日に行ったのが、伝説のブレインストーミングです。参加者はビル・ゲイツ、西和彦、ポール・アラン、スティーブ・バルマーの4名。ビル・ゲイツはOSの自社開発しか頭になかったので「さあ、困った。どうしよう。」となったわけですが、残り3人の絶妙な取り合わせのメンバーを集めてチームを作ったところが異才と呼ぶべき彼のセンスだったわけです。アスキーの西さんは、それまで自分が経験してきたビジネスモデルから「一から自社開発する必要はなくライセンス供与をしてもらって他社製品をベースに作ればいい」と即座に答え、全米の最新技術動向に詳しいポール・アランは「それならシアトルコンピュータプロダクツの86-DOSのライセンスを提供してもらおう」と交渉に乗り出し、スティーブ・バルマーは「その線でIBMを説得できる企画提案を書こう」と応じたのです。そして、たった1週間で話は進み「IBM-PC x MS-DOS」というシナリオができあがったそうです。

 佐藤さんが挙げた「ブレスト成功の法則」は、つぎの3点です。

  1. 経営者は(ひとりで解決しようとせずに)チームのノウハウを使うべき
  2. メンバーは少人数のキーパーソンだけで十分
  3. 部外者の参加は効果的

 さて次は「キーワードマッチング」ですが、MSウィンドウズの仕様についてのキーワードとなったのは「GUI、デバイス・インディペンダンス、マルチタスク」だそうですが、それらがPCメーカー、周辺機器メーカー、ソフトメーカー、ユーザのそれぞれが重要視するキーワードとうまくマッチしたために、ウィンドウズは世界標準の地位を得られたということです。それぞれがどのようにマッチしたかというのは、考えればすぐわかると思いますのでここでは省略しますが、共通のキーワードが見つかるところに成功するビジネスが生まれるということですね。

 佐藤さんが挙げた「キーワードマッチングの法則」は、つぎの3点です。

  1. キーワードはターゲットが理解できなければならない
  2. どれに反応するかわからないので、複数のKWを持つ必要がある
  3. ターゲットが考えたことのないキーワードでもかまわない

 最後のキーポイントは「ディベロッパーズリレーションズ」ですが、これは簡単ではないですね。マイクロソフトはウィンドウズに関わるすべてのハード、ソフトに対して互換性を保つために全ディベロッパーをサポートするスキームを作っているそうですが、ディベロッパーズリレーションズに必要な条件として、1.誰でも参加できる、2.儲からないと参加しない、3.きちんとしたサポートが必要という3点を挙げていました。
 具体的には、APIの公開、SDKの提供、カンファレンス等イベントの開催などになるわけですが、単にAPIを公開すれば良いというものではなく、MSウィンドウズがスタンダードプラットフォームとして認められたのは、ディベロッパーへのきちんとしたサポートを永続的に提供できる組織を構築してきたからであり、それには莫大な費用もかかるし簡単なことではないと言うことでした。

 詳しい内容は、トム佐藤さんの本を読んでいただくとして、あらゆる業界においてスタンダードプラットフォームを築いた企業は優位に立てるということ、しかしそれを維持するためには大きな努力が必要ということでしょうか。

[イベント] ライブラリートーク:デジタルノマドとしての新しいキャリアの可能性

 昨夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、小山龍介さんがファシリテーターとしてシリーズかされている「六本木ライブラリーシナプス」の4回目、松村太郎さんのライブライートークを聞いてきました。

 就職氷河期に大学を卒業し、やむなく?フリーランスで仕事をするようになったという松村さんの語る「新しいキャリアの可能性」というお話は、とても面白く聞かせていただきました。
 実際、松村さんが大学卒業を迎えられた時期(2002年ごろ)は、ITバブル崩壊で信じられるものが何も無くなり、「ミカタ」は誰?、「武器」は何?と自問したそうです。そんな中で、周囲との関係性において「コミュニケーションが作るキャリア」というものがあってもいいのではないか、と考え今の道を選んだのだそうです。

 ところで、現在私自身が興味を持って取り組んでいる「パーソナルブランディング」を支援しようという試みにも、いろいろと役に立つお話がいっぱいありました。コミュニケーションは常に受け手にイニシアティブがあるし、ブランドは相手が作るものです。
 そのことについて松村さんのお話でとても面白いと思ったのは、「相手のフィルターにかけられた自分」を見るというところでした。相手が自分に対して立てた「flag」やつけられた「tag」が何なのかを意識するということです。なるほど、わかりやすい!と唸ってしまいました。

 もうひとつ面白かったのは「自分興味史」を作ってみるというお話です。小さい頃から現在に至るまで、自分が興味を持った事柄を洗い出してマッピングする。さらに、それらひとつひとつを関連付けてグルーピングしたりすることで、自分の興味の中心が何なのかをあぶりだすという作業です。「興味をcorabolationさせてidentityを作る」のだそうです。これ、すごく面白いです。ぜひ自分もやってみようと思います。

 後半は、小山さんと松村さんの対談の中から、いろいろと面白いまとめが見られました。小山さんの「編集力」はさすがですね。特にtwitterについてのお二人の話は興味深いものがありました。twitterのつぶやきは、メールとちがって勝手につぶやいているだけで必ずしも返信を求められるものではないし、そうした「ゆるい」つながりはこれからソーシャルコミュニケーションの中でますます増えるのではないかと思っています。
 松村さんはフリーランスでのキャリア=デジタルノマドという働き方について、どのように社会との関係性をデザインするかというsocial designというのが重要だというようなお話をされていました。それに対して小山さんから、それは「場のデザイン」と言い換えてもよいのではというコメントがありました。
 また、twitterのタイムラインの中でリアルタイム(10分以内のディレイ)で気づかなかったものに反応することはないし、スルーする力というのも必要だというお話がありました。そういう意味でtwitterのつぶやきに出会うことはある意味「偶然」であって、そのつぶやきに反応することは「偶然」を「必然」に変える作業なのではないか、というように小山さんはまとめていらっしゃいました。とても面白い発想だと思います。

 今回の「六本木ライブラリーシナプス」は、私が日頃関心をもっていることについて、いろいろと気づきをもらうことができて、とても有意義なものでした。小山さん、松村さん、ありがとうございました。

[イベント] 次世代広告夜会3

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 昨晩は次世代広告夜会3というイベントに参加してきました。「3」とついているように、このイベントは今回で3回目になるのですが、回を追うごとに中身は充実してきているように思います。 
 特に今回は、GW中に世話人の方のブログといくつかのSNSだけで告知したにもかかわらず、あっという間に100名の枠が埋まってしまったそうです。というわけで、参加者はかなり濃いメンバーというか意欲的な方々ばかりで、プレゼンテーションタイムの集中はもとより、ネットワーキングタイムも会場には熱気がみなぎっていました。

 プレゼンテーションタイムのプログラムは以下のようになっていましたが、途中飛び入りセッションもあり、かなりインタラタクティブに盛り上がりました。

1部 ad:tech Sanfrancicso報告セッション

1.現状認識:未来の生活者主導のメディア環境
2.世界的不景気のなかで課題とされたもの
3.最新コミュニケーションデザイン・ケーススタディ
4.Mobileはどうだったのか?
5.中小企業向けadsaceは?
6.SMXは?

モデレーター:アドイノベーター 織田浩一さん

スピーカー:adingo, 事業戦略室シニアマネージャー 椿奈緒子さん

2部 最新クリエイティブ・ケーススタディセッション

「生活者の心が動く、バイラルプロモーション」

博報堂エンゲージビジネス局 
インタラクティブ・プロデューサー 堀宏史さん

 1部の椿さんのプレゼンテーションには、若干のジェネレーションギャップを感じてしまいました。今の20代の人たちはここまで来てるのか、という感じで一部ポカンとしてしまった部分もありました。私が元気にしたいと言っているオジサンたちに比べると、外国語とITのリテラシーは格段に優れています。ほんと、スゴイと思います。そういうふうに感心させられるところとは別に、少なからぬ懸念もあるのですがそれは別エントリーで後日ゆっくり書こうと思います。

 2部の堀さんのお話は、SONY HandyCamの「Com with me」キャンペーンについてでした。このキャンペーンじついては、一部で「泣ける」広告として話題になっていたようですが、残念ながら私には刺さらなかったかなって感じです。
 子供の成長の各段階における「撮り逃し」を、時間の流れの不可逆性をWEBサイトで再現することで体験させる、「毎日がスペシャル」というコンセプトは秀逸だと思います。これによってホームビデオの使用機会創出によるマーケット拡大という目的はある程度は達せられたのだろうと思います。(キャンペーンの結果にはまだ触れられていなかったので、あくまで想像ですが・・・)
 ただ、ひとつ疑問に思ったのはマーケットを広げるということと、SONYの市場シェアを拡大するということは別なので、HandyCam以外のホームビデオカメラが売れるということも考えられるのではないかという点です。
 HandyCam購入者に何かSONY独自のサービスがついてくるといいですよね。機能面や価格面での差別化ではなくて、やっぱりSONYだなって感じる何かです。思いつくところでは、クラウド的なサービスですかね。無料のオンラインストレージにビデオファイルを格納できたり、WEBアプリケーションでビデオ編集ソフトを提供したりだとか、そういうことがあれば面白いかもしれませんね。実はもうやってたりして・・・

 最後にもうひとつ、この会に参加して感心したことがあります。実は今回、会場側の配慮なのか各テーブルに灰皿が用意されていたのですが、テーブルで喫煙している人はほとんど見かけませんでした。喫煙者の方々は離れたスペース(前回喫煙スペースになっていた場所)に移動して吸っていらっしゃいました。ほんとにマナーの良い(気遣いのできる)方々の集まりで、すばらしい会でした。

 世話役のみなさん、そして参加者のみなさん、ありがとうございました。

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[イベント] アーク都市塾同窓会

 昨晩は、アカデミーヒルズ・アーク都市塾米倉門下生の同窓会があり、「母の日なのに出かけるの?」と家族にぶつぶつ言われながらも参加してきました。

 最初にアカデミーヒルズで、米倉誠一郎先生のミニ講義があり、その後ヒルズ内のスペインバルで懇親会でした。
 米倉先生の講義は、中東に行ってWANAの会議で講演された話とか、グラミン銀行のユヌス博士との対談で思ったこととか、いろいろとまた米倉先生らしい体験談を聞かせていただき面白かったです。特にユヌス博士の語られた「成長と発展(growth & development)」というお話における「発展には人を信頼する力が必要だ」という部分は、ほんとうにそうだなぁと感じました。
 懇親会では、旧知の仲間だけでなくさまざまな年代のさまざまな職業の方々と交流することができて、とても有意義な会でした。

 さて、アカデミーヒルズではアーク都市塾を発展的に引き継いだ?「日本元気塾」というものが6月から開講されるそうです。プレセミナーなどに参加して、この日本元気塾は結構面白いことになるのではないかと期待をしています。もちろん私も応募しましたが、定員に対してすでに数倍の応募があるとのことで、合格するかどうかはわかりません。
 この日本元気塾にインスパイアされて、私もこれからの仕事でめざすところを少し考えてみました。以下の3つに挑戦してみたいと思っています。

  • ニッポンのオジサンたちを元気にする
    オバサンたちや爺さんたちは元気なのに、どうも元気のないオジサンたち。彼ら(というか自分と同年代)が元気にならなきゃ、若者だって未来に希望が持てないでしょう。
  • ニッポンの中小企業を元気にする
    公的資金つぎ込んで大企業ばかり助けたって日本は元気にならないでしょ。下請け体質から脱却して中小企業がパワーを持てば、日本経済は必ず活性化するのでは。
  • ニッポンの個人を元気にする
    国だって企業だって個人の集まりでしょ。やっぱ個人が夢を持って元気になれなきゃ、国や企業が元気になるわけないっしょ。Power to the people!

 ちょっと大きく出ましたけど、豚インフルは伝染拡大してもらっては困るけど、元気をどんどん伝染させて、早く楽しい日本を復活させてたいですね。

[イベント] MAMアートコース:アートと知的財産権

 今日は森美術館のパブリックプログラムであるMAMアートコースの7回目「アートと知的財産権:クリエイティブ・コモンズの新たな役割」と題された、ローレンス・レッシグ教授の講演を聴いてきました。

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 ジェファーソン大統領や作曲家スーザのエピソードから始まったレッシグ教授の講演は、たいへん興味深いものでした。知的財産権(著作権)という概念について、あらためてその本質を考えることができたように思います。

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 さすがレッシグ教授の講演ということで、ご本人が録音・撮影OKとのことでしたので上のような写真も撮影することができました。

 非常に興味深かったのは、著作権というものの歴史が著作物によるコミュニケーションの歴史と絡み合っているというお話でした。もともと人々のコミュニケーションは双方向(RW)型であって、例えば古代ギリシアで会議、対話によって政治や哲学などが進化して行った。ところがルネサンスの頃から(グーテンベルクの活版発明などにより)RO(リードオンリー)カルチャーが発展し、プロフェッショナル表現者というものが出現した。そこに、プロとしての表現者を成立させるためのコピーライトという概念が生まれ、法律で著作権が守られるようになってきたというお話です。

 ところが、現代は表現のデジタル化やインターネットの普及により、コピー(複製)が容易になり、またあらゆる人たちが表現者となり得る状況が生まれた。そうしてプロとアマの境界があいまいになり、RWカルチャーが復活してきているのだと・・・。

 結局のところ、過去の法律による著作権保護が現在の経済合理性に合わなくなってきているということらしい。つまり、あらゆる手段を講じて著作権を守るために費やされるコストと、著作権を保持することで得られるベネフィットのバランスを考えると、必ずしも著作権を死守することがプロの表現者にとって経済的に見て合理的ではないということです。

 そこで、現在の著作権問題をcommercial economyとshareing economyの二項対立で考えるのではなく、その両方をミックスさせたhybrid economyを考えてみてはどうか?というのが、クリエイティブ・コモンズの原点です。ある一定の条件のもとで、ユーザにshare、remix、learnの3つを合法的に認めることで、プロにとってもアマチュアにとっても結果的にメリットがあるのではないかということです。クリエイティブ・コモンズ自体は、まだまだ日本では(欧米とは法制上の違いもあるため)普及していませんが、時代の流れや文化の変化に合わせて著作権に対する考え方も変わっていくというのは、とても自然な流れではないかと思います。

クリエイティブ・コモンズを理解するためのレッシグ教授の著作はこちら・・・

  

[イベント] 藤巻幸夫さんのランチョンセミナー

 今日のお昼は、六本木ヒルズクラブのランチョンセミナーで、藤巻幸夫さんのお話を聞いてきました。トークのタイトルは「フジマキ流ブランドプロデュース」でした。

 フジマキさんの講演を聴きにいっていつも思うのですが、もれなくお土産をいただいて帰るんですよ、「元気」というお土産を。結構いい年なのに(失礼!フジマキさん)、あのパワーというかテンションはどこから出てくるのだろうと、不思議に思うばかりです。

 でも「元気」は伝染します。そこがフジマキさんのスゴイところですね。お話の内容は、多少メモは取ってきましたけど、詳細は忘れてしまいました。ただ、それがフジマキ・スタイルなんでしょうか、話の中身は覚えて無くても、なぜか「元気」だけは伝わってくるんですね。それでいいんだと思います。フジマキさんのお話に、何かのノウハウを求めているわけではないし、わけわかんないけど「なんか元気になった」というお土産を持って帰れれば、それで十分なわけです。

 コミュニケーションにおける「熱」伝導というのを、今度研究テーマにしてみようかなと思います。フジマキさんのように、表にほとばしり出るような「熱さ」も伝わるけど、ライフネット生命の岩瀬さんのように「静かに語られる熱」もちゃんと伝わるように思います。このふたつの「熱」の違いはなんでしょうかね。ちょっと面白いテーマかもしれません。

 それにしても、六本木ヒルズクラブのメシとサービスはもう少しなんとかならないかなぁ。ハコ(ハード)は良いんだけど中身(ソフト)がねぇ・・・

[イベント] 嶋口研究会:成毛眞さんの講演

 今日は、日本マーケティング協会で開かれた嶋口研究会で、成毛眞さんの講演を聞いてきました。

 成毛さんと言えば、マイクロソフト社日本法人の社長をされていたことで有名だと思いますが、今日のお話は、成毛さんがいままで経験されてきたいろいろなお仕事のことや、現在携わっていらっしゃる投資事業のことなど、幅広く聞かせていただきました。

 その中で「面白い」と思った部分をいくつかご紹介しておきます。

  • 不況時の処世術
    -「現金にぎりしめて、死んだふり」
    ⇒私みたいに現金ない人はどうすりゃいいの?(笑)
  • 「○○になりたい」と思ったことは一度もない
    -目標なんかなかったけど、運がよかった(笑)
    ⇒「運も実力のうち」って言いますよね
  • 「知らない」ことは強い!(新人のころのエピソード)
    -何でも臆せずやってみれば、結果的に可能だった
    ⇒「案ずるより生むが易し」ってことですかね
  • 今、期待できる投資分野
    -農業、食糧関連ビジネス
    ⇒ITではもう「大化け」は期待できないそうです
  • 投資判断の基準
    -何をやるか、どうやるかではなくて「誰がやるか」
    ⇒やっぱり「人」に賭けるのが正解なんですね
  • 人生における「運」の量は決まっている
    -「運」の無駄遣いはしたくないから、ギャンブルはやらない
    ⇒たしかに、ここぞというときに運を呼び込みたいな
  • ビル・ゲイツは天才だ
    -誰かが真似してもMSはつくれない
    -天才は作ることはできないが、探すことならできる
    ⇒天才の出現確率が世界中同じなら、中国はやっぱり脅威だ
  • コア事業から離れてビジネスを考える
    -メディア企業に対するビジネス・コンサル
    例1) 新聞社はキオスク、ニューススタンドのスペースの権利を取得して、広告媒体として売ってはどうか。
    例2) テレビ局はCMをやれば売れる事業を見つけてきて、空き枠に番宣じゃなくてその事業のCMをバンバン流してみては?
    ⇒仕事柄、私にはこのアイデアは刺さったな

というわけで、奇想天外なアイデアがいっぱい出てきて、私にとってはとても面白い講演でしたが、どうも最近こういったセミナーや講演会に来る若い人たちと見ていると、直接的にというかすぐに自分の仕事に使える「How to」的なものを求めすぎているように感じます。
 もちろん、セミナーや講演会に参加するというのは、お金や時間を自己投資しているわけですから、リターンを求めるのは良いと思うのですが、必ずしも短期的に回収できるわけではありません。もう少し長期的な視点に立った自己投資も必要ではないでしょうか。
 たとえば、その日のテーマに関しての講演内容が期待していたものと違っていたなんてことはよくありますが、意外にテーマからはずれた話の中に面白いことがあったというのも、これまたよくあります。私は、そんなふうに思ってセミナーや講演に参加するようにしているので、今まで参加したことでお金や時間を無駄にしたと思ったことはほとんどありません。
 コミュニケーションのイニシアティブは受け手側が握っているのですから、自分の受け取り方でどんな風にでも価値が変わるのだと思います。ちょっと受け止め方を変えるだけで、どんなセミナーや講演でもすごく価値が高くなるものです。

 他のエントリーやセミナー講演などでもよく話すことなのですが、最近の傾向としてインターネットの「便利さ」が「広がり」を阻害しているように感じるのです。
 自分が関心を寄せている情報や、欲しいと思う情報はインターネットによって簡単に手に入るようになりましたし、同じような興味関心を持った人たちとも簡単につながることができるようになしました。しかし、その「便利さ」がゆえに自分の関心や知識の「広がり」が阻害されているような気がしています。
 自分が関心のない情報や不必要だと決め付けてしまっている情報を、自ら遮断してしまう傾向が若い人たちの間に蔓延しているのではないかと、とても不安を感じることがあります。自分の関心領域を広げることや、異質の情報をとりあえず受け取ろうとする姿勢を投げ出してしまったのでは、決して新しい何かは生まれないと思います。「創発」という言葉があちらこちらで叫ばれながら、どうも現実的にうまくいっているという話があまり聞こえてこないのは、そうした原因があるからなのかもしれませんね。

 と、そんなことを考えさせられた成毛さんの講演でした。

[イベント] 日本元気塾プレセミナー:巨大な生保業界に風穴をあけられるか

 昨晩は、自分のセミナーが終わった後に、今年6月にアカデミーヒルズで開塾される「日本元気塾」のプレセミナーで、ライフネット生命保険岩瀬大輔さんのお話をうかがってきました。

 タイトルは「巨大な生保業界に風穴をあけられるか~ライフネット生命保険・岩瀬大輔氏が語る「志」~」とちょっと大げさな感じでしたが、実際に岩瀬さんの講演を聞いていると、その大きな「志」を十分に感じることができましたし、またたいへん大きな勇気をもらえたように思います。

 新規参入して全く新しいビジネスを仕掛ける意義がある業界の条件として、

  • 大きな、大きな市場
  • 大きな、大きな矛盾
  • 大きな、変革のうねり

という3点を岩瀬さんは挙げていらっしゃいましたが、生保業界はまさにそこにあてはまる業界だったようです。もともと生保業界とは何のつながりもなかった岩瀬さんが、このネット専業生保をやってみようと思われたことについては、出口さん(現ライフネット生命社長)との出会いが大きかったそうです。「自分にしかない個性とエッジを活かした生き方を、してみないか?」という『骨太ベンチャー』への誘いに大いに心を動かされたとのお話に、やはり人と人との「出会い」というのは、大きな意味を持つのだなあと、あらためて感じました。

 ハーバードビジネススクールでアントレプレナーシップとは「自分のもとにある経営資源にとらわれることなく、信じる事業機会をひたすら追い求めること」だと教えられたという、岩瀬さんの「仕事観」はつぎの3つに要約されるとのことでした。

  • 魅力的な仲間と過ごせること
  • 自分にしかできない「何か」
  • 社会に「足跡」を残したい

 岩瀬さんの近著「超凡思考」を読んでもわかるのですが、こうした大きな挑戦をしようと思う「気持ち」がとても大切なのだと思うのです。岩瀬さんの経歴に目を奪われてしまうと、多くの人は自分とは違う超エリートだからできるのだと思ってしまいがちですが、決してそんなことはないと思います。実際、ライフネット生命を世に広めていく活動にしても、無理をして一気にやろうというのではなく、できるところから地道に築き上げていこうという努力をされています。もちろん、そうしたことは「気持ち」というか「志」があれば、私たちにだってできるはずです。
 そういう意味で、ほんとうに大きな勇気をいただけた、すばらしい講演でした。岩瀬さんたちの「志」を応援したいと、素直に思える感じがとてもよかったと思います。

岩瀬 大輔: 超凡思考

岩瀬 大輔: 超凡思考 

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[イベント] セミナー無事終了

 おかげさまで、先日ご案内したセミナーは無事終了しました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 私のパートに関する資料を見られるようにしましたので、ご興味のある方はご覧ください。一部著作権等の都合で公開できないページがありますが、ほぼ全貌をご覧いただけると思います。

[イベント] 東商セミナー:「人脈作り」で大成功する人・大失敗する人

 昨日は、東京商工会議所品川支部の主催するセミナーに参加してきました。

 「人脈作り」で大成功する人・大失敗する人~逆転発想の人間関係術

というテーマで、「成功しちゃう「人脈」はじつは公私混同ばかり」の著者、夏川賀央さんが講演してくださいました。

 セミナーでは、冒頭から「目的を持った人脈作り」「何らかのメリットを追求した人脈作り」「とりあえず量をかせぐ人脈作り」といったものに、はたして意味があるのか?またそういうやり方でほんとうの人脈ができるのか?という問いかけがなされました。

 結局のところ、広くても浅い人脈よりも、たとえ狭くても深いつながりの人脈のほうが大切だということですね。自分の仕事に「役に立つ」と考えられる人脈を作ろうと必死になるより、私生活も含めてお互いに素の自分を出して受け容れあえる関係、すなわち公私混同人脈を作ろうというお話でした。

 やはり、何かよそ行きの関係を超えた深いつながりを持つには、ありのままの自分を出すことがまず必要だと思います。自分のしたいことや「面白そう」と思うことを周囲に表明し、さらに自分に足りないところ(弱点)を正直に伝えれば、相手から「期待される」「助けてあげたい」存在になるということです。このことは、別の人が「突っ込みどころを残しておく」という表現で語っていましたが、なんか付け入るスキにないような人とはあんまりお友達になりたくないですし、交換条件というか取り引き的なニュアンスを感じる関係はイヤですよね。

 夏川さんの講演は、この本が生まれたのも遊んでいる最中の雑談からだとか、他社から出版する本のネタを、損得抜きで編集者の方が提供してくださったとか、ご自身の体験されたエピソードを交えてのトークでたいへん興味深く、「そうだ、そうだ。」と頷いてしまうことばかりであっという間に終わってしまいました。たいへん楽しいお話をありがとうございました。

 なお、当日の講演アジェンダなどは、夏川さんのブログ夏川賀央の「デキる人」研究所の下記エントリーに紹介されていますので、ご参照いただければと思います。

ブログエントリー:夏川初の講演を終えました!

夏川賀央: 成功しちゃう「人脈」はじつは公私混同ばかり (Nanaブックス)

夏川賀央: 成功しちゃう「人脈」はじつは公私混同ばかり (Nanaブックス)

[お知らせ] 3/16にセミナーやります

 来る3月16日(月)14時~17時、明治記念館にてセミナー講演します。

 テーマは「広告主、視聴者、投資家 3つの視線が描く「テレビ」の未来とは?」ということで、放送ビジネス(テレビ業界)に関するお話です。
 私はテーマにある広告主と視聴者の視点からお話をしますが、今回は投資家の視点からもお話していただこうと思い、あの切込隊長山本一郎氏をお誘いしてふたりで講演します。
 ぶっちゃけ話もたくさん出てくる、楽しくて役に立つ講演にしようと思っていますので、ご興味ある方は是非ご参加ください。

 概要は以下のとおりです。詳細および申込みは、主催者セミナーページをご覧ください。


【セミナー概要】

開催日時 2009年3月16日(月)午後2時~午後5時
会場

主催
明治記念館

新社会システム総合研究所

重点講義内容
  放送業界、とりわけテレビ局のビジネスに今後数年間で 何が起こるのか、ということは今までにも様々な議論がなされてきた。しかしながら、その多くは業界内や一部の有識者(研究者)による制度・政策面を中心に すえた議論であったり、あるいは競合(特にインターネット業界)による悲観論であったりした。今回は原点に立ち返り、そうした議論の中でともすると忘れ去 られていた3つの視点、すなわち顧客(広告主)、ユーザ(視聴者)、株主(投資家)のそれぞれの視点から、この問題を捉えてみたい。
広告主、視聴者、投資家 3つの視線が描く「テレビ」の未来とは?
(有)文殊コンサルティング 代表取締役
岩見 周介 (いわみ しゅうすけ)氏
イレギュラーズアンドパートナーズ(株) 代表取締役社長
山本 一郎 (やまもと いちろう)氏
【前半:パネリストによるプレゼンテーション】
<1>外部からみた、放送業界の今後
~ユーザ(視聴者)、顧客(広告主)の視点から~
岩見 周介 氏 【14:00~15:10】

 地デジ問題にしろCMに関する議論にしろ、視聴者はいつも蚊帳の外だ。ユーザベネフィットのないサービスは必衰。それに加えて顧客である広告主の眼も厳しくなっている。彼らの動きは今後どうなるのか、それにどう対応すればよいのかを考えてみる。

1.2011年にいったい何が起こるのか
2.視聴者は放送に何を求めているのか
3.TVCMの競合はネットではない
4.TVCMの広告価値は視聴率では測れない
5.ネットワーク解体のシナリオも
6.放送はインフラ事業かコンテンツ事業か

<2>株式市場から見た日本のテレビ、コンテンツ業界
~放送ビジネスは投資に値するのか?~
山本 一郎 氏 【15:15~16:25】

 不況を幾度となく経験した日本経済にあっても我が世の春を謳歌し高収益企業の代表格として証券市場の一角を占めていたテレビ関連銘柄も、広告収入の激減によって株価低迷に喘いでいる。明確な成長シナリオが見当たらない中、収益性を回帰させる方策はあるのか。

1.産業構造の変化とメディア
2.プロダクト分析/番組制作と収益性
3.多チャンネルによる顧客分散の問題
4.地方局再編とメディア産業の集約化
5.より上流のビジネスモデルへの転換
6.どう顧客から直接売り上げを取るか?

【後半:受講者の皆様を交えた対談および質疑応答】
<3>テーマ:「3つの視線の先に放送ビジネスの未来は見えたか」
【16:35~17:00】

 視聴者、広告主、投資家という3つの視点からのプレゼンテーション。その3つの視線が交わる先に、放送ビジネスの未来は見えただろうか。会場からの質問も受けながら、その対話の中から本日のセミナーをまとめてみたい。

パネラー:
イレギュラーズアンドパートナーズ(株) 代表取締役社長 山本 一郎 氏
および受講者の皆様

コーディネーター:
(有)文殊コンサルティング 代表取締役 岩見 周介 氏

[イベント] 次世代広告夜会2

 あの次世代広告夜会から半年、ついに夜会2が開催されました。

Yakai2

といっても、私は夜会の前に夕方から開催された特別セミナーのみの出席だったので、夜会の盛り上がりを共有できなくてちょっと残念です。

 セミナーは「ad:tech NY 報告及び2009年デジタルマーケティング展望」と題して、「テレビCM崩壊」の監修者としておなじみの、アドイノベーター織田浩一さんが50分間の講演をされ、その後4名のゲストパネルを交えてのパネルディスカッションという構成でした。

特別セミナー:ad:tech NY 報告及び2009年デジタルマーケティング展望

1.今年のad:tech NYのテーマ

「デジタルテクノロジーがすべてのメディアを変革する」

 1) ターゲッティング
 2)インタラクティブ広告フォーマット
 3)ソーシャル・バイラル・視聴者&読者参加
 4)測定手法
 5)クロスメディアキャンペーン・トラッキング

2.ブランディング3.0

 ・消費者とともに育っていくソーシャルブランディングという考え方
 ・ソーシャルメディアは新たなCRM
 ・オンラインブランド評判管理
 検索、ソーシャルメディアはブランド評判を探る場所

3.リアルアクションを推し進めるオバマ大統領選挙ネットキャンペーン

 -Facebook創始者をキャンペーンマネジャーとして採用
 -平均一人$200で300万人以上の寄付。資金集めを根底から変える
 -理想的なメッセージとSNSによる仲間づくりがボランティアを集め、行動を 起こさせる
 -ソーシャルネットワーク、YouTube、iPhoneアプリ、ゲーム、手法は様々

4.さて、2009年は?

という盛りだくさんのアジェンダを50分で話すという荒業をやってのけてくれた織田さん、おつかれさまでした。

 実を言うと、私は「テレビCM崩壊」にJoseph Jaffeが書いている内容に関しては、かなり懐疑的に受け止めているのですが、それは置いておいてもテクノロジーの進化には、やはり目を見はるものがあります。

 オンラインTVに対するCMのターゲティング配信や、江口靖二さんのCESレポートにもあったテレビ画面上に表示されるウィジェットというのは面白いですね。きっと日本でも出てくるでしょうね。

 また、ブランディング3.0の話の中で「ソーシャルメディアは新たなCRM」というところは、まったくそのとおりだと思います。購買履歴によらない(商品を購入したかどうかに関係ないところでの)消費者との関係作りというのは、とても重要になるでしょうし、それが可能な技術環境が整ってきています。

 2009年以降を占うというパートでは、マス広告はブランディング、オンライン広告はダイレクトレスポンスといった切り分けには意味が無くなるし、広告効果を測る指標にも変化が必要だと織田さんはおっしゃっていましたが、これは私もセミナー等でいつも言っていることですし、広告主も代理店もメディアも頭の切り替えが必要だと思っています。

 もうひとつ「BIG IDEAからSMALL IDEAポートフォリオへとマーケティング・キャンペーンは変化し、個々のキャンペーンをテストマーケティングとして実施して、あらためてBIG IDEAを構築する」というお話はとても面白かったです。

 その後、休憩をはさんでパネルディスカッションへと入っていったのですが、残念ながら佳境にはいってきてところで途中退席することとなり、最後までは聞けませんでした。
 それでも、ネットでブランディングは無理だという先入観は少しずつ無くなりつつあるとか、マスもオンラインも含めた統合的な戦略が必要だとか、モバイルも単にトリガーメディアとしてだけでない使い方もあるなど、パネルのみなさんもパッションを持ってお話されていたので、次世代広告の時代を担っていく優秀な人材は結構いるのだと、ちょっと安心しました。

パネルディスカッション

ゲストパネル:
㈱サイバーエージェント コミュニケーションディレクター
須田 伸さん 

㈱ADKインタラクティブ 営業本部 第2営業部部長 
二木 純さん

ディーツーコミュニケーションズ 事業開発本部長
田中 紀之さん

博報堂DYグループ iビジネスセンター・クリエイティブディレクター
須田和博さん

 またまたこの企画を作ってくださった武富さんならびにスタッフの方々、その他いろいろな形で協力をされたみなさま、ほんとうにありがとうございました。

と言いつつ、また次回を期待しています。

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[イベント] 嶋口研究会:内田和成さんの講演

 昨晩は、嶋口研究会での内田和成さんの講演を聞いてきました。内田さんは現在早稲田大学ビジネススクールの教授としてご活躍されていますが、私たちビジネスマンにとってはBCGの名コンサルタントとしてのほうが親しみ深いかもしれませんね。

 さて、講演のタイトルは昨年11月に出版された内田さんの新著と同じ「スパークする思考 ~右脳発想の独創力~」でしたが、「折角のライブ講演なので本には書いていないことを中心にお話しましょう」ということで始まりました。

 例によってこのブログでは、書評および講演・セミナーに関するエントリーに内容のダイジェストと言うか要約のようなものは書きません。それは、同じ本を読んだり、同じ講演を聴いたりしても受け手によって「刺さる」部分は違うからです。送り手ではなく受け手にイニシアティブがあるというのは、コミュニケーションの大原則ですから当たり前ですよね。

 で、何でこんな書き出しになったかと言うと、内田さんの講演で私に「刺さった」のはまさにその部分のお話だったからです。
 内田さんは、もの覚えが悪いと周りの人からよく言われるそうです。しかし、あるとき同僚(御立さんだったかな?)から「もの覚えが悪いのは、覚える気がないからだ」と言われたそうです。実際そうなんですね、人間は。自分の興味関心のあることしか覚えてないんですよ。内田さんも話していらっしゃいましたが、例えば自宅から最寄り駅までの地図(イメージマップ)を描かせると、人によって違う地図になってしまいます。主婦だったら普段買い物に行く商店などをたくさん描けるのですが、商店の閉まっている時間に通勤の行き帰りでしか通らない人の記憶には残っていません。あるいは、特定の色を意識して街を歩くと、その色のものばかりが目に付くというカラーバス効果というのも同じですね。

 「スパークする思考」を生むには「問題意識」(好奇心とも言ってもよいかもしれません)を持つことが重要だ、というのがこの講演のポイントだと思います。
 ある現象(事実)があって、それが問題意識というフィルターでふるいにかけられて、残ったものが自分のデータベース(頭の中の仮想キャビネット)に蓄積される。そして、さらに別の現象に遭遇したときに、それがデータベースにしまっておいたデータと共通の問題意識によって統合されて(スパークが起きて)、新しいアイデアが生まれるということが「スパークする思考」なんだと私は理解しました。
 関連して「(文書やデータの)整理にエネルギーを費やしても結局ムダだ(自分の問題意識に引っかかるものは自然と残る=逆に残らないものはたいして重要でないはず)」とか「キョロキョロする好奇心を持って外へ出ろ」とか、面白いお話をたくさんうかがえました。

 この講演を聴いて、日頃思っていることがスッキリと整理されたように感じられ、私にとってはとても有意義な時間でありました。

 さらにこの日は、長らくご無沙汰していた嶋口先生にもお会いでき、また昔の同僚だった嶋口君(先生のご子息)にも再会できて、アーモンドグリコ(一粒で二度美味しい)デーでした。

 
 

[イベント] 個人事業研究会(1月例会)

 今日は、六本木ライブラリー・メンバーズコミュニティ個人事業研究会の定例会でした。今回のテーマは「起業に必要なものは何か?」でした。

 個人事業研究会のメンバーには、すでにご自分で事業を営んでおられる方もいらっしゃいますし、これから起業しようという方もいらっしゃいますが、今回は「いったい起業に必要なものってなんなんだ?」という疑問について皆さんそれぞれの立場からの意見を伺いました。

 さて、みなさんが出した起業に必要な条件とは・・・

  • 自分(会社)の強み
  • 好きだと思うこと
  • 自分の特性(踏ん張れる、逃げる)場所を決める
  • やる気
  • 理念、ゴール(挫けないように)
  • お金(一年間の運転資金)、組織を離れても残るもの
  • お客様、次ステップでは新たなお客様
  • 持続力
  • お客様のニーズ
  • 運とタイミング
  • 思い切り
  • 成り行き(他の逃げ道がなかった)

などなどでした。大別すると「気持ち」の部分と「現実的」な部分に分けられそうです。顧客のいない商売は成立しませんし、もちろんある程度の資金も必要です。しかし起業に踏み切るときに必要なのは、やはり「気持ち」のようです。

 その後のフリーディズカッションから出てきたみなさんの話の中からは、

  • 起業に向いている人と不向きな人がありそうだ
  • 起業するのは簡単だが、事業を維持するのは難しい

といった意見が多く出ていました。

 さて後半は、メンバーのおひとりである中小企業診断士のNさんから、事業計画の立て方についての基本を話していただきました。と講座の内容をレポートしようと思ったのですが、講座の前口上?でNさんがお話しになった部分がとても面白かったので、そちらをレポートさせていただこうと思います。

 Nさんはお仕事柄、多くの起業家(社長さん)とお話をされるそうですが、世なの中にはいろんな方がいらっしゃるようです。

 たとえば・・・

  • 経営相談に来られた個人事業主の方に「帳簿を見せていただけませんか」と尋ねると、「俺は経理のことはまったくわかんねぇし、帳面なんかつけてねぇよ」と言われた
  • 起業の相談に来られた方に「どんな事業をなさりたいんですか」と尋ねると、「やりたいことがわかんないんですよ。なんか儲かる仕事ってないですかね」と返答された
  • 同様に「何をなさりたいんですか」と尋ねると「社長になりたいんです」と言われた

などなど、仰天ばなしが山盛りだそうです。また、相談に来られる社長さんにも二通りあって、人の話を素直に吸収するタイプと、人の話は一切聞かないタイプとがいるそうです。どちらもその方の個性と言えるのですが、片方は人の意見に振り回されてなかなか決断ができないし、もう片方は自分の決断を正しいと言ってもらえなければ納得しないので、どちらも相談を受けるコンサルタント泣かせのようです。

 起業しても失敗するタイプとして、自分のことしか見えていない人、無計画な人、友達どうしでの馴れ合い起業などが多く見られるそうです。

 もうひとつ、これは参加者の多くの方々も納得していたことですが「社長は孤独」であるということが話題になりました。結局、最後は自分で決断をしなければ前へ進むことができないのが「社長」という仕事です。社長になるのは簡単ですが、社長として仕事をすると、やはり多くの悩みをひとりで抱えてしまうようです。
 しかし、世の中にはそうした誰にも言えない社長の悩み事相談を引き受けるカウンセラーがいるのです。そのカウンセラーとは、銀座のクラブのママさんなのだそうです。あるママさんは、お店を閉めた後遅くまでその日の帳簿整理をして帰宅し、数時間の睡眠後に起きてすぐその日の主要紙朝刊すべてに目を通し、さらにその後図書館に行くのが日課なのだそうです。図書館で何をするかというと、新聞記事でわからなかったことを調べるのだそうです。そうした日々の努力があってこそ、政治・経済から芸能ネタまであらゆることを知っていて、どんなお客様の話にも合わせることができるのですね。コンサルタントにとっては恐るべきライバルかもしれません。

というわけで、Nさんの実話で大いに盛り上がった1月例会でした。

[雑話] ビデオセミナーの収録

 今日は、都内某所でビデオセミナーの撮影をしてきました。といっても、私がビデオカメラを回したわけではなく、被写体のほうです(笑)。

 今までに、オーディエンスに向かって話す、普通のセミナーというのは何度も経験していますが、だれもオーディエンスがいない状態で、ビデオカメラに向かって話すというのは初めての経験でした。やっぱりちょっとやりにくいですね。BS放送のニュースとかで、アナウンサーがひとりでカメラに向かって話しているときの気持ちが、少しわかったような気がします。

 セミナーの内容は、中小企業の広告戦略についてだったのですが、前後半各30分で合計1時間、なんだか草サッカーの試合みたいですね。

 普通のセミナーだと、オーディエンスの顔をみながら、内容のどこらへんが刺さっているのか反応がわかるので、その時々のオーディエンスによってアドリブを入れたり、ある部分を詳しく話したりということができるのですが、ビデオセミナーではそういうわけにはいきません。
 ですから、ビデオセミナー見ている人もつまらないのではないかと、ちょっと気になってしまいますが、そもそも最初から興味のない人はビデオセミナーなど見ないでしょうから、それでも良いのかもしれません。

 まあ、でもちょっと不思議な体験でした。

[イベント] ライブラリートーク:一流の人脈術

 今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、株式会社クリップ代表取締役 島田昭彦さんののライブライートークを聞いてきました。

<トークの後半、藤巻幸夫さんとの対談>Pa0_0000

 前半は島田さんから、著書「デキる人は皆やっている 一流の人脈術」を題材にしたトークがあり、後半は著書の中にも対談で登場される藤巻幸夫さんを迎えての対談トークという形式で、このトークライブは進んでいきました。

 実は、私自身は恥ずかしながら、このライブラリートークが開催されることで初めて島田さんのことを知ったのでした。 しかし、このトークをお聞きし、さらにこの日サインしていただいた著書を読んで、自分が日頃考えていることが島田さんのお考えにとても近いことに気づきました。アカデミーヒルズはほんとうにいつも素晴らしい出会いを作ってくれる「場」となっています。ライブラリーの会費(月額9,450円)はとても安く感じます。

 島田さんのお話の中で印象に残っていることをメモしてきましたので、いくつか箇条書きにしてみますと・・・

  • 人脈作りのキーワードは「好奇心」「フットワーク」「現場100回」の3つ
  • 出会いを大切に!・・・新しい出会いを求めるのもよいが、古い出会いを細くても長く続けることで、よい「再会」を生むことができる
  • 人の持つ「文化」を翻訳することで、自分がハブとなり人と人をつなぐ
  • 「この人のために役に立ちたい」という気分になる(させる)と深いつながりに

などなどです。ここには書ききれないので、ぜひ島田さんの著書「デキる人は皆やっている 一流の人脈術」をお読みになってみてください。

 後半の対談で、藤巻さんは島田さんの著書を「心温まるエッセイ本」と評されていましたが、まさに私もそうだと思いました。世にあふれているHow to本とは明らかにちがいます。
 また、藤巻さんもご自身の人脈術?について、

  • 人との出会いには「結果」を求めずに、ときどき「良かった」と思えることがあれば十分だ
  • ウィットのあるアプローチには、初対面でも心を開きやすい

などのお話をなさっていました。

 今年最後のライブラリートークは、とても有意義なものとなり、非常に幸せな気分で家路につくことができました。今日の出会いに感謝!です。

島田 昭彦: デキる人は皆やっている 一流の人脈術 (アスカビジネス)

島田 昭彦: デキる人は皆やっている 一流の人脈術 (アスカビジネス)

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[イベント] ネットイヤーグループセミナー

 今日は、ネットイヤーグループ主催のセミナーに行ってきました。

 第一部は時事通信社の湯川鶴章さんの「次世代マーケティングプラットフォーム」というテーマでの講演でした。内容は同タイトルの湯川さんの著書から、そのエッセンスを伝えていただくという感じのものでしたが、特にいくつか印象に残ったお話を挙げておきたいと思います。

  • 近未来予測の方法論
    1. 究極の未来を考えてみる
    2. 現在地を確認する
    3. 1.と2.の間に通過点「近未来」がある
  • 急速な技術革新に見舞われた業界に通じる法則性
    1. 後発技術が一時的に売上高逆転
    2. 先発・後発ともに売上高が伸びる
    3. 先発技術の売上が急速に衰える
  • 変化は周縁から起こる
    1. 新旧が一気に入れ替わるのではなく周縁部に変化が起きる
    2. 周縁部(新)が急速に拡大する
    3. コア部分(旧)がゆっくりと縮小していく
  • サザエさんの「三河屋さん」的プラットフォームの確立
  • 思いがけない幸運な出会いの演出

とまあ、このようなことをいろいろとお話してくださったのですが、とても面白かったです。湯川さんの近未来予測に対しては、私は一部違った見解を持っていますが、そのあたりについては書評エントリーのほうをご参照ください。

 さて、第二部はネットイヤーグループの佐々木裕彦さんによる「ビジネスイノベーションを生み出すWebセントリックマーケティング」というプレゼンテーションでした。

 このWebセントリックマーケティングというのは、すべてのマーケティング活動の中核としてWEBを位置づけ、中長期的なマーケティングROIを高めていこうという、ネットイヤーグループが提唱する新しいマーケティングの考え方です。
 たしかに、いろいろと定量的な測定がしやすく顧客とのエンゲージメントを築きやすいWEBを中核に据えたマーケティングというのは、ある意味理にかなっていると思います。いくつかの事例も紹介されていて、こちらもなかなか面白いプレゼンテーションでした。

関連エントリー:[書評] 次世代マーケティングプラットフォーム/湯川鶴章

[イベント] 個人事業研究会(12月例会)

 今日は、六本木ライブラリー・メンバーズコミュニティ個人事業研究会の定例会でした。今回のテーマは「事業計画」でした。

 メンバーの何人かが事業計画案を持ってきて発表します。それに対して残りのメンバーは投資家の立場になってその事業に出資するかどうかを判断します。発表された事業計画について、さまざまな厳しい質問が浴びせられます。かなりワークは盛り上がりました。

 事業計画を発表してくださったお二人のメンバーには心から感謝です。

 さて、せっかく勇気を出して発表をしていただいたのに、いろいろと厳しい質問ばかりして発表者の方には申し訳なく思っています。
 2つの事業計画は「ホームビデオの撮影・編集代行」と「教育再生のための公益法人」でしたが、ビジネスモデルとして活発に議論されたのは最初の「ホームビデオの撮影・編集代行」でした。

 このビジネスですが、発表者の方は「業界最安値」という価格戦略で市場に打って出るという計画を披露してくださったのですが、どうも収支計画がどうのという以前にしっくりこないものを感じました。ほんとうに顧客はいるのかとか、いろいろ質問をして後で考えたのですが、結局のところこのビジネスの「顧客にとってのバリュー」が明確でないことが、しっくりこない原因なのだという結論に達しました。

 ホームビデオといえば、運動会とかの家族行事のビデオが中心ですよね。だとすると、親が子供の成長の記録としてビデオに録画するとかそういうことなので、(たとえばセミプロのような人に頼んで)きれいに撮れるかどうかというより、親が愛情をこめて撮影するということのほうが重要なのだと思います。大掃除をプロに頼むとか、そういう「作業代行」みたいな感覚では依頼しないのではないかと思うのです。
 ただし、編集となると話は別かもしれません。よほど好きな人は別として、一般には家庭でビデオ編集というのは時間的にも技術的にもハードルが高いと思います。

 というわけで、このビジネスは「編集」だけに特化して「どんな素人ビデオでも、見違えるような『作品』に仕上げます」みたいなアプローチがいいのではないかと思いました。それであれば、何も価格競争をしなくてもそれなりの料金で需要はあると思うのですが・・・

 今回は、とりあえずアイデアレベルでの議論でしたので、実際にはいろいろと精査してみないとビジネスとして成り立つかどうかの判断は難しいと思いますが、やはりビジネスの原点として「顧客はどんな価値に対価を支払うのか」ということをよく考える必要があると思います。

 なかなか有意義な12月の個人事業研究会でした。

 

[イベント] ライブラリートーク:受験~就職~転職~起業

 今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、「ドラゴン桜」の大ヒットで知られる漫画家三田紀房さんのライブライートークを聞いてきました。タイトルは「受験~就職~転職~起業、人生の転機を描く三田紀房が「天職」を斬る!」という長いものでした。

 三田さんは私と同年生まれで、大学卒業後百貨店に就職した後Uターン、実家の洋品店を手伝っていた30歳のときに自活の道を探り漫画家に転身されたそうです。ちょうどバブル最後のころですね。

 さて、三田さんのお話は漫画家を志す人のみならず、あらゆるビジネスマンに有用なとても面白くてためになる(いわゆる面タメ)ものでした。以下、いくつかポイントをならべてみます。

  • 仕事はすべて請ける(「できない」とは言わない)
    週刊連載1本あると、普通に考えると2本に増やすのは物理的(体力的)に無理。
    しかし、頭数を増やせばなんとかなると、チャンスを逃さず仕事を請けた。
  • がんばらないで仕事量をこなす(効率的生産体制)
    以前は徹夜をしたりしていたが、無理は続かない。アシスタントも給料より自分の漫画を書く時間が欲しいと思っていた。
    アシスタントの数を増やし、一日8時間週4日制で残業をなくした。
    細かい就業規則をつくり守らせることで、公平感が生まれ社内の人間関係がうまくいくようになった。
  • Face to Faceの営業
    講演等に出向くのもそのため。特定のファンをイメージして、その人が喜んでくれる漫画を描こうとする。(ペルソナってやつですね)
  • 読者の評価がすべて(完全実力主義の世界)
    漫画の世界は、読者アンケートはがきによるランキング評価がすべての完全実力主義の世界だ。変な裏工作とかは不要で評価が明快なので自分にとって好きな世界。
  • 原稿締め切りは厳守
    入稿が遅れれば、それだけ出版社はコストがかさんで利益が減る。発注側の立場になって考えれば、完全主義で締め切りを守れない作家とパーフェクトな仕上がりには僅かに及ばなくても締め切りを守る作家と、どちらが良い作家なのかは一目瞭然だ。

などなど、ほんとうにあらゆるビジネスに通じる、良いお話を聞かせていただけました。

 最後に、スーパージャンプに連載中の就活漫画「銀のアンカー」の単行本を買ってサインをしてもらいました。この漫画もなかなか面白いですよ。学生だけでなく社会人にもいろいろとためになる情報が満載です。ぜひ、お読みになってみてください。

[イベント] q's Club + Trends in Japan

 昨晩は「クールジャパンマーケティングのススメ」というテーマのq's Club主催セミナーイベントに行って来ました。

 スピーカーはシースカウト・ジャパン株式会社のSven Kilian(スヴェン・キリアン)さんと、Michael Keferl(マイケル・キフェル)さんでした。シースカウト・ジャパンでは、日本のトレンドを海外に向けて発信するブログTrends in Japanと、海外の最新テクノロジー情報などを日本語で紹介するシースカウト・トレンドサーチ の2つのブログを運営しています。

 「外国人から見た日本」というのはほんとうに面白いですね。どうも海外のメディア(有力メディアも含めて)は、日本の事情を正確に伝えていないケースが多いようです。まあ、日本のメディアでさえいい加減な英文記事を載せているのですから(過去エントリー「[メディア] 毎日WaiWai問題からわかったこと」参照)、仕方の無いことかもしれませんね。

 そこで、日本のファッションやサブカルなどのトレンドを、日本在住の外国人として性格にキャッチして、海外企業に情報提供しようというのがシースカウト・ジャパンのビジネスなのだそうです。もちろん、ブログで紹介する情報は無料情報として広く一般に公開しています。

 彼らのブログはとても面白いので、ぜひ一度ご覧になってください。

ブログリンク:Trends in Japan

ブログリンク:シースカウト・トレンドサーチ

過去エントリー:[メディア] 毎日WaiWai問題からわかったこと

[イベント] テレビマーケティング 超!進化論

 今日は、株式会社VLeさんと株式会社エム・データさん主催のセミナーに行ってきました。タイトルは「テレビマーケティング 超!進化論~1分1000万円のがつん!力がビジネスを変える!」で、テレビメタデータを上手に活用して、ビジネスを成功させようという内容でした。

 第一部の基調講演では、「がつん!力」の著者で百年コンサルティングの代表取締役鈴木貴博さんから競争戦略についてのお話を聞くことができました。ひとことで言うならば「自分の土俵で戦え」ということです。リーダー企業ならば「規模」に集中して2番手以下を引き離し、追う立場なら「差異化」に集中して新しいマーケットを切り拓くことが、競争に打ち勝つための「がつん!力」となるということです。

 さて、今日の目玉というか私が聞きたかったのは「HeadlineTV」というVLeさんが提供するサービスの話です。
 HeadlineTVは、テレビメタデータをインターネットで提供する法人向けサービスなのですが、他のデータサイトとの連動や検索性・一覧性の高さなど、ユーザビリティはきわめて優れています。ビジネスユースを考えると、あのSPIDER PROよりも使えるかもしれません。
 ただし、実際の放送映像データは市販の全録HDR(ソニー製)を連動させて使うというしくみになっていますので、使用目的に合わせたハードウェアの性能という点ではSPIDERに軍配があがるかもしれません。SPIDERには保存用HDやDVD-Rドライブが装備されていて、リモコンも使いやすいので映像データの取り扱いはしやすいです。

 ということで、家庭で映像を楽しみたいならSPIDER ZERO、業務用にメタデータ利用のしやすさを考えるなら、コスパも含めHeadlineTVが有利といったろころでしょうか。

 今後も、テレビメタデータの世界から目が離せないですね。

関連エントリー:[モノ] SPIDER zeroはスゴそうだ!

関連エントリー:[イベント] SPIDER zeroの実機を見ました

関連エントリー:[セミナー] SPIDER proの利用ポテンシャルは高い

 

[イベント] ライブラリートーク:儲かる会社はこうして作れ!

 昨夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、経済アナリスト木下晃伸さんのライブライートークを聞いてきました。

 木下さんは、ファンドマネージャーおよびアナリストとして仕事をされているときに、なんと1000社以上の企業に訪問取材をし、企業の生の情報から投資のための分析をなさっていたそうです。そうした多くの企業情報に接しているうちに、儲かる会社の共通点に気づき「企業を強くする4つの条件」を見つけられたのだそうです。その4つとは・・・

  • よき伝統がある
  • 儲かるビジネスモデルを持っている
  • 人材を巧みに活用している
  • ビジョンあるM&Aを行っている

だそうです。ところで、昨夜の講演ではそうした話とは別に、いくつか面白い内容があったのでご紹介しておきます。

  • 会社は本質的に、3つの欠陥を持っている
    「変化を嫌う」「マネをする」「成長を望む」
  • 株価は「消費人口」で決まる
    「生産」ではなく「消費」に注目。生産年齢人口は意味がない。
  • 中国のネット市場に注目
    なんといっても「数」がちがう

などなど、面白い視点でお話をいただきました。

詳しくは木下さんの著書をどうぞ。

[イベント] Next Socialmedia 2009 pre

 今日は、株式会社サイメン株式会社IDGジャパンが主催する「Next Socialmedia 2009 pre」というイベントに行ってきました。

 トータルナビゲーターの渡辺昌宏さん(サイメン)が挙げた3つのキーワード

  • シームレス化
  • ハブ化
  • リッチ化

でした。全体の構成と内容に関してはイベントのサイトに譲りますが、いくつか私が印象に残っている部分をご紹介したいと思います。

 最初のマイクロソフト笹本氏の講演は、Life Without Wallsというコンセプトに基づいたWindowsの挑戦についてでした。WindowsをベースにしたテレビからCGMまでのシームレス化というテーマでしたが、やはりクラウドコンピューティングの時代において、OSを核とした発想には無理があるように感じました。もちろんMSもインターネットのあちら側の整備には力を入れているのですが、基本的にすべてがOSに依存するという点は変わっていません。WindowsにしてもOfficeにしても、なんていうかオーバースペックになっていくような気がして、ほんとうにユーザはそれを求めているのだろうかという疑問が残ります。はたしてMSは起死回生の次の一手を打つことができるのでしょうか。注目です。

 さらに、午後は林信行氏の「iPhone」の話や、スプリュームの最新動向を聞いたあと、最後のセッションは「次に来るものは何か?」というパネルディスカッションでした。

 パネルディスカッションでは、いろいろと興味深い話が出たのですが、その中で私が特に印象に残っているのは、

  • 林信行氏の「オフラインの時間を大切にすることが必要だ」
  • 箱田雅彦氏の「『便利さ』ではない価値軸が生まれてきている」

という2つの意見でした。ネットとのつながりがユビキタス化していく中で、確かに人々に忘れられてしまいつつある「オフラインの時間の大切さ」と「便利さ以外の価値軸」という言葉がパネリストから出てきたことは、重要な意味を持っていると思います。そういうところで、いろいろと考えさせられるイベントでもありました。また、次回を楽しみにしたいと思います。

[イベント] ライブラリートーク:誰も知らない坊ちゃん

 昨夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、宗教学者でライブライーメンバーでもある島田裕巳先生とフリーライター阿武秀子さんの対談によるライブライートークを聞いてきました。

 日本のことばシリーズの第2弾として、島田先生の著書「誰も知らない『坊ちゃん』」をとりあげ、大変興味深いお話をうかがうことができました。

 「イニシエーション」という観点は意外でした。宗教学的な意味でイニシエーションとは「通過儀礼」というように訳されるのだそうですが、つまり人間が何かの困難に遭遇し、その試練を乗り越えて成長することを言うのだそうです。
 島田先生曰く、そのようなイニシエーションを忠実に表現した映画はヒットするそうです。その代表例として「ローマの休日」をあげていらっしゃいましたが、そのあたりは本にくわしく書かれているのでそちらに譲りますが、それに対して「坊ちゃん」という小説はどうも中途半端だというのが、今回のお話でした。
 主人公の「坊ちゃん」は、四国に中学の数学教師として赴任して、けっこういろいろな事件に巻き込まれるわけですが、どうもそれが本当の試練なのか「坊ちゃん」の勝手な被害妄想なのか、そのあたりもはっきりしない。だいたい仕事をやめて東京へ逃げ?帰ってきてしまって、そこになんら成長の跡が見えない。なので、この物語はイニシエーションになっていないわけで、ヒット作品になる要素が欠けている。それなのに、これだけ多くの人に読まれる「坊ちゃん」っていったい何なんだろう。

 まあ、そういったとても面白いお話でした。「やっぱ漱石はすごい!」ってことなんでしょうか。お札の肖像になっているくらいですからね・・・

島田 裕巳: 誰も知らない『坊っちゃん』

島田 裕巳: 誰も知らない『坊っちゃん』

[イベント] 日経テレコン 21フェア 2008

 今日は六本木ヒルズで開催された「日経テレコン21フェア2008」に行き、竹中平蔵氏と宋文洲氏の基調講演を聞いてきました。

 午前中は竹中平蔵氏の「激動の世界経済の行方と日本の教訓」と題するお話でしたが、現在の世界金融危機について「本質を見極めるための視点」をもつことの重要性を語っていました。
 いくつかの問いに答えるかたちでのお話でしたが、その問いとは

  • 日本は経済大国か?
  • アジアの中で日本は「先進国」か?
  • 日本は「ものづくり」の国か?
  • 日本の経済はなぜ悪化したのか?
  • 「大恐慌」の再来なのか?
  • 「改革」が格差社会を生んだのか?

といったものでしたが、そこから「本質」を探り対処を誤らないようにしようと力説されていました。(もちろん麻生政権の打ち出した経済対策は何の解決にもならないという論点です)
 最後に、日本の政策には「スローガンがあってもアジェンダがない」ということで、竹中先生のいつもの持論(アジェンダ)を3つを投げかけて講演は終了となりました。すなわち、

  1. 羽田空港の2倍拡張、不眠ハブ空港化
  2. 法人税の低減(スーパー特区の設置)
  3. 東大民営化

 さて、午後は宋文洲氏の「人材の社有化は企業を弱体化させる」と題した講演でしたが、その中で宋氏のリーダー論などいろいろなお話が聞けました。

 「人材」というのはおかしな言い方で、いったい人は「材」なのか?という話からはじまり、「人事は化学反応である」というジャック・ウェルチの言葉などを引用して、人材は「動的」なものであり、会社といえども所有することはできないし、企業の人事政策を考えた場合「個人」の能力や性格ではなく、集団としてのパフォーマンスを最大化する「適材適所」政策が必要だというこを話されました。

 また、日本の管理職の「クセ」として、そんなことできるはずがないのに部下の「気持ち」や「行動」を管理しようとする。管理すべきは「ヒト」ではなく「コト」ではないのか。
 日本人の得意な「精神論」では何も解決できない。愛国心教育がバカげているのと同様に、愛社精神を教育することはできない。自分が属する企業に「愛着」を持つことはあるかもしれないが、それと愛社精神とは別物だ。今は、社員が会社を選ぶ時代だから「選ばれるリーダー」にならなくてはならない。
 というような話しも、いろいろなエピソードとともに話してくださいました。

2つの講演とも会場は満席でしたが、それぞれに気づきをいただくことができました。本を読むのもいいのですが、やはりライブ講演は足を運ぶ価値があります。

[イベント] 個人事業研究会(11月例会)公開セミナー

 今日は、六本木ライブラリー・メンバーズコミュニティ個人事業研究会の定例会でした。今回は公開セミナーとして、株式会社ヒューマンリソースの鈴木社長による「誕生日による統計心理学」講座をお聞きすることになりました。

 鈴木さんは、元プロバスケット選手だった方ですが、かつて保険会社の営業をなさっていたときに、この「誕生日による統計心理学」に出会い、仕事の中でさまざまなデータを積み上げて検証作業をされ、ひとつの考え方を確立されたそうです。

 簡単に言えば、誕生日によってその人が先天的に持つ特質を類型化しようと言うものですが、占いとはちがって統計データによって裏づけされたものであるというところに特徴があります。実際には国内で5000人ほどのサンプルからデータを得て、60分類(大きくは3分類)に当てはめて考えるそうです。

 大きな3分類というのは、その人の価値基準の傾向を3つに分けたもので、

  1. 人柄重視タイプ(33.3%)
  2. 結果重視タイプ(40.0%)
  3. 直感重視タイプ(26.7%)

に分類されるそうで、( )内の百分比は調査から拡大推計した日本人における割合だそうです。
そして、相手がどのタイプであるかを知れば上手にコミュニケーションをはかることができるというわけです。
 たとえば、人柄重視タイプに人にはきちんと起承転結を盛り込んで筋道立てて話し、結果重視タイプの人にはまず結論から先に話し、直感重視タイプの人にはとにかく興味をひきそうな面白い話を最初にするといった具合です。

 もっと詳しく知りたい方は、バースデイサイエンス研究所のサイトをご覧になってください。無料メールセミナーなども用意されていますので、試してみては。

 非常に面白い内容で、セミナーも大いに盛り上がりました。

[イベント] ライブラリートーク:インフォコモンズ

 今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーにて、佐々木俊尚さんのライブラリートークを聞いてきました。テーマは佐々木さんの著書のタイトルと同じく「インフォコモンズ」~グーグル、SNSの次に世界を制するものは何か?~でした。

 今、世の中では「情報大爆発」とも呼べる現象が起きていますが、いったいその情報はどこで爆発しているのかを見ていくと、情報領域を「パーソナル」「ミドル」「マス」に分けたとき「ミドル」の部分であるというところから話は深まって行きました。
 そうした情報大爆発時代に求められるのは、ナレッジマネジメントではなくナレッジマイニングであり、そのための技術はどんどん進化しているようです。例えばAmazonの協調フィルタリングに代表されるレコメンデーションシステムなどが、ナレッジマイニングを可能にする技術です。
 コンピュータシステムによるレコメンデーションの次に考えられるのが、人間関係に基づいたソーシャルレコメンデーションです。テクノロジー化されたソーシャルグラフ(人間関係図)が、情報アクセスのプラットフォームとなり、情報を軸とした中間共同体(マジックミドル)=「インフォコモンズ」を形成することで、分散化した情報の再集約が行われるようになる。そうしてWeb3.0へとつながっていく。

 とまあ、そういうお話でした。私の表現力ではうまく要約して説明できませんが、詳しくは佐々木さんの「インフォコモンズ」をお読みになってみてください。

佐々木 俊尚: インフォコモンズ (講談社BIZ)

佐々木 俊尚: インフォコモンズ (講談社BIZ)

関連エントリー: [書評] インフォコモンズ/佐々木俊尚

[イベント] ライブラリートーク:グーグル・マーケティングの仕事術

 今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーにて「グーグル・マーケティング」の著者で、株式会社カティサーク代表取締役押切孝雄さんのライブラリートークでした。押切さんは、とても明るく楽しい方で、早速マイミクさんになっていただきました。

 さて講演ですが、今日はとても大事なことに気づかせてもらいました。押切さんのお話は、インターネットの現状をたいへんわかりやすく説明されるものだったので、実は私にとっては既に理解していることがほとんどで、もう少しこの先の展望など聞かせていただけたら良いのになと思っていました。参加していた知り合いは、あまり得るものはなかったと少々期待はずれの様子でしたが、意外なところに大きな「気づき」があったのです。

 それは、他の参加者の方々の様子です。押切さんのトークに熱心に聞き入り、頷いたり、「なるほど、そういうことか。」というような反応をしている方が多かったのです。トーク終了後も押切さんの明るいお人柄もあると思いますが、参加者ほぼ全員が押切さんと名刺交換をしていました。つまり、私たちのようにインターネットと深く関わっている人間には「常識」だと思えることでも、世間一般にはまだそこまで広まっていないのだということに気づいたのです。
 例えば、私たちのように仕事で日々インターネットの動きを追っている者にとっては「WEB 2.0」が何であるかは常識であり、さらにその先(WEB 3.0)がどのようになるのかというところに、既に興味は移っているのですが、一般には未だ「WEB 2.0」は「新しい」ものであり、それが何であるかという理解も浸透していないように感じました。このギャップに気づいたことは、かなり新鮮でした。

 やはり、このように講演や書籍などの非ネットメディアを通じて、今ネット上では何が起きているのかを、あまりインターネットとは深く関わっていない一般生活者に伝えていくことの重要性をあらためて感じた一夜でした。

関連ページ:ライブラリートークレポートーアカデミーヒルズ

[イベント] NET Marketing Forum Fall 2008

 今日は、日経BP社主催のNet Marketing Forum Fall 2008に行ってきました。私が参加したセッションは以下のとおりです。

  • 【基調講演】
    消費者をクロスポイントでとらえる
    JTBのeマーケティング戦略

    JTB情報システム 取締役副社長 北上 真一 氏(前i.JTB代表取締役社長)

  • 【キーノート】
    生活者が情報発信する時代の広告コミュニケーション

    サイバーエージェント コミュニケーションディレクター 須田 伸 氏

  • 【キーノート・パネル】
    新しいネットマーケティングを拓くリッチコンテンツとは

    パネリスト)
    電通アベニューA レイザーフィッシュ  代表取締役社長 渡邊 竜介 氏
    グローバルマーケティング部 プロデューサー 嶋田 正邦 氏

    マイクロソフト
    デベロッパー & プラットフォーム統括本部 デザイナー製品部 シニアプロダクトマネージャー
    朝岡 絵里子 氏

    イメージング 代表取締役 池本 克之氏

    モデレータ) 
    日経ネットマーケティング編集長 渡辺博則

  • 【ワークショップ】
    CGMデータマイニングの活用事例~ 消費者間コミュニケーションから見えてくるもの

    日経リサーチ 
    マーケティングリサーチ本部 デジタル調査グループ 兼
    新事業開発室 主任リサーチャー
    佐藤 邦弘 氏

  • 【専門トラックA:主催者企画講演】
    ターゲット拡張を狙ったランサーエボリューションXのコミュニケーション戦略

    三菱自動車工業
    商品戦略本部広告部ブランド戦略グループWeb企画チーム 
    堀田 泰弘 氏

  • 【専門トラックC】
    ブログ広告とCGM活用施策の現状と可能性

    CGMマーケティング 
    取締役COO 
    佐々木智也 氏

  • 【専門トラックC:主催者企画PowerPanel】
    クチコミ、動画、アドネットの未来像
    ネット広告はどこまで進化するのか

    モデレータ)
    ニューズ・ツー・ユー
    代表取締役社長
    神原 弥奈子 氏

    パネリスト)
    アジャイルメディア・ネットワーク
    取締役 ブロガー
    徳力 基彦 氏

    グラムメディア・ジャパン
    代表取締役社長
    山村 幸広 氏

    ヤフー
    メディア事業部 シニアビデオプロデューサー
    山根 陽一 氏

 さて、今回のNET Marketing Forumは正直イマイチでした。特に午前中のキーノート・セッションがちょっとパワーダウンというふうに感じました。やはりキーノート・セッションでは、あまりディテールに入ったり、専門性の高いネタに終始したりすると面白くないですね。もっと大きなコンセプトについて聞きたかったのに・・・ちょっとがっかり。今までが良すぎたのか、日経BPさんも講演者のネタが尽きたのか、もう少しがんばってもらいたいものです。

 午後の専門トラックのほうは、全体的にレベルは保っていたと思います。最後の「ネット広告はどこまで進化するのか」というパネル・ディスカッションは、クチコミ・動画・アドネットという違った切り口からの議論で、なかなか興味深いものになっていたと思います。ネット上でのブランド広告は何をどこまでできるのか、という点でグラムメディアの今後には注目したいと思います。

[イベント] MAMアートコース:21世紀の国際社会とこれからの日本

 今日は森美術館のパブリックプログラムのひとつである「MAMアートコース」の第4回「21世紀の国際社会とこれからの日本」と題する姜 尚中氏の講演を聞いてきました。

 姜さんのお話は画家デューラーから始まり、19世紀から今日に至るまでの世界経済史を追いながら、日本の国際社会(特にアジア)との関わり方についてや、現在の日本の政治制度や文化政策論まで幅広く展開されました。

 国際社会の中での日本のありかたについては、大国としてではなく中規模国として、独自の価値を持つ国となるべきだと論じ、そうした日本独自の価値を高めるために政治制度改革や、文化を育てるための社会関係資本の充実が必要だと説かれていました。姜さんの主要な研究対象であるマックス・ヴェーバーについても何度か言及され、現代政治においても有効なヴェーバーの考えを紹介されていました。

 「文化」という側面から日本と国際社会とのこれからの関係について考える、とても良い機会になりました。

[イベント] ライブラリートーク:Western-Style Painting in Japan

 今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーにて「Western-Style Painting in Japan」というテーマでの、 元上智大学教授姜徳煕先生によるライブラリートークでした。
 姜先生は、韓国生まれで日本育ち、その後米国に渡って美術史研究をされ、日本に戻って上智大学の教授をなさっていた方です。

 お話いただいた内容は、まさにタイトルの「Western-Style Painting in Japan」についてで、室町時代から現代に至る過程で、日本の画家たちがいかにして西洋的技法(写実、遠近法、陰影法)をその作品に取り入れ、「洋風画」が「洋画」へと変化して来たのかという日本美術史です。
 実際の作品のスライドを数多くご用意いただき、熱のこもったお話にはついつい聞き入ってしまいました。残念ながら時間が足りずに、お話は江戸時代までで終わってしまったのですが、いつかぜひこの続きをお話いただける機会があればと思わずにはいられませんでした。

 江戸時代までの日本の絵画では、「雲」と「波」と「光」を写実的に描き込む手法が確立していなかったとか、「解剖学」に裏打ちされた立体的な人物表現ができなかったとか、興味深いお話をいくつも聞かせていただきました。

 歴史的に日本人は美術を身近なものとして楽しんできた=「床の間」は家庭のミニチュア・ミュージアムであるというお話には、思わず「う~ん、なるほど」と感心してしまいました。

 詳しくは姜先生の著書(英文)に書かれているので、読めば先生のご研究の内容はわかるのですが、やはり作品のスライドとともにお話を聞くのと本を読むのとでは、理解の深さがちがってしまいます。またの機会が設けられることに期待したいと思います。

関連ページ:ライブラリートークレポートーアカデミーヒルズ

Kang Duk-Hee(姜 徳熈/カン・トクヒ): Western-Style Painting in Japan ADAPTATION AND ASSIMILATION(日本画における西洋画法の受容と影響)

Kang Duk-Hee(姜 徳熈/カン・トクヒ): Western-Style Painting in Japan ADAPTATION AND ASSIMILATION(日本画における西洋画法の受容と影響)

[イベント] ライブラリートーク『会議で「うたた寝」できない仕掛け』

 今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーのライブラリートークに参加してきました。今回は『会議で「うたた寝」できない仕掛け』という本の著者で、専門学校講師をされている鳥海耕二さんによるお話でした。

 鳥海さんは宅地建物取引主任者、いわゆる「宅建」資格を取ろうとする人たちに対して講義をされている、プロ講師の方です。しかし、プロの鳥海さんにして、受講者に「うたた寝」されずに講義を進めるというのは、かなり工夫がないと難しいのだそうです。私自身も何度かセミナーで話をしたことがありますが、やはり参加者全員を最後まで飽きさせずに話すというのは、ほんとうに難しいと感じていましたので、今日のトークはたいへん参考になりました。

 プロ講師の方々の中には、ユーモアで参加者の注目を集めるのが上手な方も数多くいらっしゃいますが、やはりそこには天性の「才能」が必要だと鳥海さんは言います。しかし、特別な才能がなくてもできる、聞き手を「うたた寝」させない方法があるのだそうです。
 それは、聞き手を動かすことです。聞き手の「目」「手」「口」を動かすことで、眠気を払ってしまおうというわけです。実際、鳥海さんはそれを5分周期であれやこれやと盛り込むそうです。今日の講義の中でも、そのテクニックを取り入れてお話をされていましたが、たしかに眠るヒマがありませんでした。

 これから、いろいろな機会に私も試してみようと思います。

関連ページ:ライブラリートークレポートーアカデミーヒルズ

[イベント] 個人事業研究会(10月例会)

 今日は、六本木ライブラリー・メンバーズコミュニティ個人事業研究会の定例会でした。今回のテーマは「創客営業」でした。創客営業研究所の木村さんによるセミナーという形式で行われましたが、グループワークなどもあって、あっという間の2時間でした。本来は、このセミナーは2日間にわったて行われるのだそうです。

 モノ売りのプロダクト営業から、コト売りのソリューション営業へ、そしてこれからは創客営業という、わかりやすいコンセプトでお話いただきました。

 「創客営業」の特徴は・・・

  • お客様は「存在する」かもしれないし、「存在しない」かもしれない
  • 「目的」は設定するが、「目標」はない
  • マニュアルはない(作れない)
  • お客様の背後から「同じ方向」を見る
  • お客様のリスクを引き受ける

 「創客営業」のキーワードは・・・ 

  • 企画力
  • 編集力
  • 創発力

 とまあ、このようなことなのですが、これだけでは良くわからないですよね。ここから先はネタバレになってしまいますので、興味のある方は創営研の木村さんに聞いてみてください。

[イベント] BSL 損得学講座

 今日は、株式会社アックスコンサルティングさんが主催する「ビジネス成功研究会」なるセミナーに初めて参加してきました。
 今回は株式会社百家堂の古谷さんによる特別講演「損得学講座」があり、その後名刺交換会、アックスコンサルティング広瀬社長によるレギュラー講演、参加者の自己紹介・PRタイムというスケジュールになっていました。

 古谷さんの「損得学」のお話は、個人事業研究会の8月例会のときにもお聞きしたのですが、今回はグループ演習もあって、なかなか充実した内容となっていました。

 セミナー後、情報交流会が開かれ、多くの参加者の方々とお話ができました。いろいろと刺激になる面白い会でした。

[イベント] 秋の彼岸会

 お彼岸なのでお寺さんへ彼岸回向に出かけてきました。実はそのお寺さんに行くときは、いつも住職の法話を楽しみにしています。
 今回のお話は「六波羅蜜の教え」でした。いただいた刷り物(般若心経の裏面にプリントしてあるのです)には、次のように書かれていました。

六波羅蜜の教え

 迷いに満ちあふれたこの世、此岸から、悟りの世界、彼岸へ至ることを願って、行いを慎む期間とされています。
 彼岸へ到達するために、常日ごろ、忙しさに追われ、自分自身を見つめることのできない人々が、この七日間、善事を行い、ご先祖への報恩感謝を表します。
 この七日間の法会が「彼岸会」です。ですから、お彼岸は、自分を見つめ直し、先祖への報恩感謝をすることにより、より豊かな心を持つための、人格形成週間です。
 お寺で故人の供養をすると同時に「六波羅蜜」の教えを会得する大事な行事です。
 この彼岸の世界に行くためにお釈迦さまは次の六つの実践徳目をお示しくださいました。

  1. 布施(ふせ) 財施・法施・無畏施の三種で、ほどこそうものでも心でも
  2. 持戒(じかい) 何事もほどほどに心をいましめる
  3. 忍辱(にんにく) たえしのぶのは最上の心
  4. 精進(しょうじん) すべてに心をそそぎつとめる
  5. 禅定(ぜんじょう) 心しずかに、物事をみつめる
  6. 智慧(ちえ) 何が本物か、道理にいきる

 住職は、この六波羅蜜をひとつひとつ解説してくださったのですが、よく見てみるといろいろと現代にもあてはまることが多いですね。

 「布施」については言うまでもないですね。最近読んだいろいろな本のなかでも「利他の精神」「相互依存」「コントリビューション」「GIVE5乗の定理」「求めない」など、言い方は様々ですが「他人からなにかしてもらう前に、まずは自分から」みたいなことが書かれています。つまり「情けは人のためならず」ということですね。そういえば、今日家の近所をまわって布教をしていたエホバの証人のオバさんがくれたカードにも「憐れみ深い人たちは幸いです。その人たちは憐れみを受けるからです(マタイ5-7)」という聖書の言葉が書かれていました。万国共通なんですかね。

 「持戒」については、コンプライアンスが叫ばれる中で、欲に駆られた人間たちが「汚染米」事件とか「毒ミルク」事件とかを起こすことを見ればよくわかりますね。

 「忍辱」とは耐え忍ぶことだが、決して「我慢する」ことではないのだと住職は言っていました。我慢をすればいずれ爆発する、だから事件が起きるのだと。痛みに耐えるのと痛みを我慢するのは違うのですね。「改革」もそうなのかな。押し付けられて我慢するのと、自ら覚悟を決めて耐えるのでは大きな違いですよね。

 「精進」とは心をこめて行うことだそうです。ですから「精進料理」は心をこめて作った料理のことであり、肉・魚を使わない料理をそう呼ぶのは日本だけだそうです。最近は「こころ」のこもっていない「かたち」だけの商品・サービスも多いですね。でも、そういうものは一時の流行だけですぐ廃れてしまい、なかなか長く残らないのではないかと思います。

 「禅定」とは心しずかに、物事を見つめるとありますが、座禅もそのひとつですね。精神を集中して物事を見つめる、つまり心の眼=第3の眼で見るということでしょうか。これ、先日のエントリーでも書きましたが、最近忘れられているような気がします。

 そして「智慧」です。「三人寄れば文殊の知恵」はこのブログのタイトルですが、何が本物か、つまり物事の外側だけで判断するのではなく、本質を見極める能力ということでしょうか。難しいことですが、欲に惑わされることなく道理にかなった行動をしなければなりません。

 たしかに年二回のお彼岸は、自分自身を見つめなおす良い機会かもしれません。

[イベント] ライブラリートーク サイエンスシリーズ

 昨夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーのライブラリートークに参加してきました。今回のテーマはライブラリー会員からリクエストの多かったサイエンスものということで、サイエンスシリーズ第一回は「深くて美しい宇宙と科学のお話」と題して、東大大学院准教授の横山広美さんがお話くださいました。

 横山さんは科学広報と科学コミュニケーションを専門分野とする博士でいらして、現在は准教授としての教育研究活動と同時に、一般社会へ向けての科学コミュニケーション活動や学術広報といった仕事をなさっているそうです。

 お話は、どうして横山さんが科学に興味を持ち、科学者への道を歩もうと思ったのかなど、中学生時代のお話からはじまり、大学・大学院では物理学を専攻されたこと、高エネルギー物理学という分野で素粒子研究をするための壮大な実験装置のお話など、文系の私にはちょっと難しい部分もありましたが、スケールの大きさにワクワクしながらうかがうことができました。

 実は横山さんは科学者を志す前は、児童文学の作家になりたかったそうで、科学への興味と「書くことが好き」というふたつの特性が、科学を「伝える」という現在のお仕事とぴったりマッチしたのだとお話になっていました。まさに「天職」ですね。

 横山さんは、Nikonのウェブサイトにある「光と人の物語」というコーナーをプロデュースして、ナビゲーターを務めていらっしゃいます。その中から「宇宙と光」 そして「"見る力"の発展」という二つのチャプターを取り上げて解説をしてくださいました。
 「宇宙と光」のお話も高校時代に地学部で星を見つめてきた私にとっては、とても興味深い内容でしたが、実は「"見る力"の発展」のお話にはもっと興味を惹かれました。こちらのほうは、横山さんのご専門の物理学ではなく生物学的な内容なのですが、最近私がよく口にするキーワードと重なる内容がでてきて、何か不思議なシンクロニシティのようなものを感じました。
 このチャプターに出てくるタイトル『偶然が支配する見る力の進化』『進化とは「退化」すること』『第3の眼』などなど・・・これって、私が最近話している以下のようなことと似ていると思いませんか。単なる偶然?それとも何か宇宙の法則がからんでいる?

  • 革新的技術と呼ばれるものの多くは、「偶然」を排除する技術だ
    (でも、多くの科学的発見は「偶然」によるものだったりする)
  • 技術が進化すればするほど、人間の五感は「退化」しているように見える
    (情報が氾濫する社会では「鈍感」になることでそれに順応している?)
  • 物事の本質を見極めるための「第3の眼」や「第六感」は無視できない
    (スピリチュアルな世界に入り込むつもりはないけど、「ある」でしょ)

 私自身は科学の力を100%信じているわけでもないし、増して「神」の力を信じているわけでもありません。ただ、人間には図り知ることの出来ない大きな自然の力みたいなものは存在するのではないかと思っています。ただ、大宇宙も人の世も常に「変化」をし続けているということだけは確かなようです。まさに「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまりたる例しなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」ですね。

 さて、高校までカトリックの女子校で一貫教育を受けられた後に、物理学を研究されて理学博士になられたという横山さんのご経歴にも関心を持ちましたが、最近の欧米の科学者の中にも東洋的(あるいは仏教的)な考え方に惹かれる人が多いことも注目されます。科学と哲学・宗教との関係というのも面白いテーマですね。

 今回初めて耳にした「科学コミュニケーション」という分野ですが、私自身のライフワークと位置づけている「コミュニケーションの本質を探る」というテーマにもからんでくると思いますし、今後も注目していきたいと思います。

[イベント] 緊急シンポジウム「自民党総裁選を斬る」

 今日は、チーム・ポリシーウォッチアカデミーヒルズが共同で開いた、緊急シンポジウム「自民党総裁選を斬る ~空気読めない候補者は去れ~」を聞きに行ってきました。

 今回登壇されたメンバーは6名、加藤寛、竹中平蔵、木村剛、冨山和彦、野村修也、松原聡の各氏(敬称略)で、岸博幸氏が司会進行を務められ、出張中のロバート・フェルドマン氏はビデオメッセージで登場されました。

 個別の詳しい内容はここでは省略しますが、チームメンバーの一致した見解として私がとらえたポイントは以下のような点です。

  • 「改革」はまだ終わっていない。継続してやり遂げる必要がある。
  • 日本経済は後退局面にあるが、その大きな原因は「政策」にある。
  • バラマキによる経済好転はありえない。
  • 長期展望に立ったグローバル化対応策が必要。
  • 今の自民党は政策集団として機能していない。
  • 5人の総裁候補はもっとガチンコで政策論争を戦わすべき。
  • 総選挙後の政界再編は必至だろう。

 そして、最後にメンバーが5人の候補に点数(1位=3点、2位=2点、3位=1点)をつけて集計した結果が発表されました。
 その結果は・・・1位=小池氏、2位=石破氏、3位=与謝野氏(4、5位は発表せず)でした。

 なんというか誰が総裁になっても、実際に政策を実行に移す前に総選挙となるのでしょうから、次期総裁が自身の色を出すのは難しいでしょうし、自民党としての統一された政策はどうなるのかもよくわからないですね。
 お祭り騒ぎ的な宣伝効果を狙っているのかもしれませんが、国民はそれに踊らされるほどバカじゃないと思います。総選挙での自民党不利は変わらないでしょうね。
 前回の総選挙は「小泉に一票」で勝利したのでしょうが、今回は党首が誰かではなく(つまり、自民党新総裁と小沢民主党代表のどちらが良いかではなく)「反自民に一票」で敗北するのではないかと、私は予測しています。

[イベント] HDJ奥井俊史社長のライブラリートーク

 昨日は、アカデミーヒルズ六本木ライブラリーのライブラリートークに参加してきました。今回のスピーカーはハーレーダビッドソン ジャパンの奥井俊史社長による「理論を越える現場マーケディング 通念への疑問」と題するお話でした。

 日本国内の二輪車販売台数が最盛期の1/5に落ち込む中、ハーレーだけが1985年以来23年間にわたり、毎年前年以上の売上を達成し伸び続けてきた秘密を語ってくださいました。

 ハーレーダビッドソンといえば、世界的に有名なブランドですし、ライダーにとっては憧れの一台でもありますが、マーケティングの常識?から言えば、日本のオートバイ市場でハーレーを売っていくというのは、たいへん困難なチャレンジだと言えるのですが、奥井さんは1990年からそのチャレンジに身を投じ、今日まで常識を超える実績を残して来られました。

 実際、ちょっと考えただけでも次のようなディズアドバンテージ?があると思います

  • 二輪車マーケット全体がシュリンクしている
  • 特に大型二輪車のマーケットは小さい(免許保有者が少ない)
  • 国産車と価格勝負はできない(平均で2倍以上の価格)
  • アメ車はエコイメージから遠く、時代の流れに合わない

 さらに、お話をうかがっている中で、次のような悪条件?もあったそうです。

  • 販売網の弱さ(直営販売店はおろか、資本が入っている販売店もない)
  • 製品寿命が長く(なんと平均55年)、買い替え需要が少ない

 そうした状況下で、いかにハーレーを売ってきたかという販売戦略、マーケティング戦略についていろいろとお話いただいたのですが、その中で私なりにポイントだと感じたキーワードが3つあります。

  1. ライフスタイル・マーケティング
  2. イベント・マーケティング
  3. 感性価値

 最初のライフスタイル・マーケティングですが、「そば屋も郵便配達もバイク便もハーレーを使わない」ということからもわかるように、ハーレーはヒトやモノをある地点から別の地点へ移動させるための乗り物ではなく、レジャーヴィークルとして以外の用途には使われない。
 そこで顧客バリューをその一点に絞り込んで、ハーレーのあるライフスタイルそのものを訴求していくというマーケティング手法をとったということです。このライフスタイル・マーケティングの中には、単にハーレーのある暮らしという漠然としたものだけではなく、オートバイは危険と隣り合わせの乗り物であるという認識の下に行われる、安全運転についての啓蒙活動をしたり、あるいは意外にもハーレーはエコなヴィークルであるということを伝えることで、顧客のライフスタイル全般にわたって満足感を提供するようなものであるように受け取りました。

 2番目のイベントに関しては、イベント会社に丸投げで行うのではなく「手作り」のイベントを心がけているとのことでした。しかも、年間50本くらいの数をこなしているそうです。
 一般の広告やカタログからは得られない、貴重な「ブランド体験」をもたらす場としてのイベントは、きっとHDJのマーケティング・コミュニケーションの重要な柱となっていると思います。

 最後の感性価値ですが、これは非常に重要ですね。顧客(消費者)にとってのバリューが何かということを、きちんと認識していなければ現代のマーケティングは成功しません。消費者の行動というものは、必ずしも経済合理性に基づいてはいません。ですから、いくら性能や機能の優れた点をアピールしても、価格訴求をはかっても、それで消費者がモノを買いたくなるかというと、それはちがうんですね。
 何年か前に「CRM」ということが盛んに言われ、そのためのパッケージソフトも多数開発されましたが、それらの多くは「売り手の論理」で作られており、ほんとうに「買い手」の視点に立っているとは言えないものがほとんどのような気がします。その辺りのことについても、奥井社長は触れられていました。

 今回のライブラリートークでの奥井社長のお話には、たいへん共感する部分も多く、また素晴らしい事例としてとても勉強になりました。

 HDJの営業・マーケティングについてもっと詳しくお読みになりたければ、下記の奥井社長の著書が役に立つかと思います。書評はまた別のエントリーで書こうと思っています。

 

奥井 俊史: ハーレーダビッドソン ジャパン実践営業革新

奥井 俊史: ハーレーダビッドソン ジャパン実践営業革新

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[イベント] 個人事業研究会(9月例会)

 昨晩は、六本木ライブラリー・メンバーズコミュニティ個人事業研究会の定例会でした。今回のテーマは「強み(USP)発見」、普段なかなか気づかない自分の強みを、どのようにして発見するかという2時間でした。

 今回は主宰の木村さんが、自らの強み(USP、コア・コンピタンス)を発見するための「ワーク」を用意してくださいました。
 詳しくはここでは書きませんが、自分自身についてのいくつかの質問の答えたり、「自分物語」を書いてみたり、今までやってきた仕事上の出来事を棚卸したりと、なかなか面白い(けど、ちょっとしんどい)ワークをこなすうちに、自分の「強み」が見えてきます。

 私は、「そういえば昔、転職活動をしているときに似たようなことをやったような気がするな」とか思いながらワークを進めていきましたが、やはりサラリーマンの個人として考えるのと、事業主として考えるのでは、微妙に違いがあるように感じました。われわれのようなスモールカンパニーでは、私自身の「個人の強み」と「会社の強み」がほぼイコールなので、ある意味ではわかりやすいかもしれません。

 さて、実際にワークを終えてみると、結構普段は見落としているようなことも含め、何かひとつのまとまりのようなものが出てきました。私自身の仕事についても、いままで思っていたのとは少しちがう結果がでました。
 私たちのようなコンサルタントの仕事は、何かクライアントの抱える問題に対して「ソリューション」を提供することだと思っていましたが、リソースも限られている中で大規模ファームと同じ内容のアウトプットはできないわけで、もうちょっと独自性のある「強み」を全面に出さないといけないと感じました。現実的に個人あるいはごく小規模な会社のコンサルタントができるのは、最終成果物としてのソリューションの提供ではなく、問題を解決するためのヒントを提供してクライアント自身に「気づいてもらう」ところまでだと感じました。
 結局、私たちのようなコンサルタントが提供すべきなのは、高度な専門知識や分厚いレポートではなく、クライアントにとって新鮮な「視点」なのだという気がします。

[イベント] 次世代広告夜会

 昨晩は、「9.20次世代広告夜会」というイベントに参加してきました。このイベントは「汐留通信」というブログを書いているTAKさんらが中心に企画して開かれたのですが、ブログ上だけでの募集にもかかわらず230名もの方々が参加される、大きなイベントとなりました。

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 参加者はネット広告、ネットマーケティングにかかわる人たちが多かったのですが、マスメディアを扱う大手広告代理店の人も来ていたり、なかなか面白いメンバーの集まりでした。

 イベントは、まず3名の講演者からの以下のプレゼンテーションがありました。

  • 「次世代コミュニケーションとは?」
    横山 隆治 氏
    (株式会社ADKインタラクティブ/代表取締役社長)
  • 「全員シロートの時代」
    須田 和博 氏
    (株式会社博報堂/i-ビジネスセンター クリエィティブディレクター)
  • 「世界に誇る日本のモバイルマーケティング」
    藤田 明久 氏
    (株式会社ディーツー コミュニケーションズ/代表取締役社長)

 これらのプレゼンテーションを聞いて、日頃私がセミナーなどで話していることは、やはり間違ってはいなかったと意を強くすると同時に、日本の広告業界の中にも「このままではいけない」と感じている人たちが大勢いることを知って、とてもうれしく思いました。

 最初の横山さんのプレゼンテーションでは、広告を取り巻く環境が大きく変化している中で、広告主、メディア、広告会社といったそれぞれのプレイヤーがどう変わらなければならないのかといった お話の中で、

  • アド・マーケットプレイス整備の必要性
  • CPC、CPRといった指標だけでネットメディアを評価できない
  • 広告会社の縦割り組織の弊害
  • コミュニケーション・チャネル・プランニングの能力が求められる

というような点が、私が言っている

  • 広告スペースのオープンマーケット取引の必要性
  • メディア評価指標の見直しの必要性
  • メディアとクリエイティブのインテグレーション
  • コミュニケーション・デザイン

と同じあるいは非常に近い考え方であることに、とても共感しました。

 また須田さんのプレゼンテーションの中にも、

  • goo!の検索促進策で、脳内メーカーとのタイアップで「勝手連想ワード」を生成して、意外な検索語を検索してみるしくみを作った
  • しっかりとしたデータに基づいた効果予測のできるプロモーションではなく、仮説段階でも、どんどん新しい試みを実施していかなければ、世の中の変化のスピードについていけない

といった内容のお話があり、これらも私が言っている

  • 「偶然の出会い」がなければ、広告が広告で無くなる
  • 仮説検証サイクルのスピードを上げ、先んじてやってみなければ、生活者の変化のスピードに追いつかず、2番煎じでは新しい手法もすぐに陳腐化してしまう

と同様のことではないかと思いました。

 三氏のプレゼンテーションの後、少し休憩をはさんで、来年いよいよ東京でも開催されることになった「ad:tech」の紹介タイムということで、

  • 「about ad:tech」
    Mr.Paul Beckley
    ( ad:tech 副社長 アジア・オーストラリアジア地域管轄)
  • 「ad:techの歩き方」
    小越 崇弘氏
    (株式会社CAテクノロジー)

という2つのお話をうかがいました。そして、「まとめ」のインタビューを経てお開きへ。

 久しぶりに古い知り合いに出合ったり、いろいろと楽しい、そしてためになる会でした。
TAKさんはじめ実行委員会のみなさま、ほんとうにありがとうございました。

[セミナー] クロスメディア時代の広告戦略

 今日は以前お知らせした、SSKセミナー「クロスメディア時代の広告戦略」で講演してきました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 実は、当日参加者の方々にお渡ししたテキストにも入っていなかったスライドが数多くあるのですが、その中で最後にお話しした「未来の広告メディアを読む3つのキーワード」である「三共=共生、共鳴、共創」をここでもご紹介しておきます。

 

Keywords

 詳しくは、文章では説明しづらいので、個別にお話できる機会があればご説明さしあげたいと思いますが、ひとことで言えばコミュニケーションにおける「向き合い方」が変わってきているのではないかということだと思います。
 つまり、「対面」で向き合っていた状態から、「隣どうし」で同じ方向を見ながら話をするというコミュニケーションのスタイルが増えてきているように感じますし、それをどう広告コミュニケーションに取り入れていくかというのが、今後の課題なのかと思います。

 この辺りの話は、また機会があればどこかでお話したいと思っています。

[セミナー] SPIDER proの利用ポテンシャルは高い

 今回、先週のSPIDER zeroにひきつづき、法人向けのSPIDER proデモ&活用セミナーに行って来ました。

 セミナーのレポートは友人のブログに詳しく書かれているので、そちらを参照してみてください。

  で、このセミナーで感じたのは、やはりSPIDERのポテンシャルは高いということです。テレビ番組やTVCMを通じて、社会や生活・消費のトレンドなどを把握することができて、いろいろな商品・サービスのマーケティングなどにとても利用価値があるのです。

 この製品(というよりサービス)は、どんな企業にとっても利用価値はあると思います。単に企業の広報宣伝部門やマーケティング部門、広告会社などだけにとどまらず、あらゆる企業のあらゆる部門にとって非常に高いバリューを提供してくれるはずです。

 費用的な部分を考えなければ、すぐにでも導入したいですね。われわれのようにコミュニケーションやメディアについて研究をしているところでは、もはや必需品と言っていいでしょう。

 地デジ対応の問題など、今後の改良点は多々あるとは思いますが、真剣に導入を検討するに値すると思います。

[お知らせ] 8月29日にセミナー講演します

 来月8月29日に、明治記念館で新社会システム総合研究所(SSK)さん主催のセミナーで講演します。SSKさんのセミナーでの講演は今回で4回目となりますが、今回は前3回とは若干違った内容でお話しようと思っています。

 セミナータイトルは、『「生活者」視点で読み取る クロスメディア時代の広告戦略』となっていますが、要は広告主にしろ、メディアにしろ、広告会社にしろ、「生活者」の視点を見失ってしまったのでは「広告」というコミュニケーションに未来はないよ、という話です。それは、テレビに代表されるマスメディアだけではなく、インターネットだって同じことです。そのあたりを、うまくお伝えできればと思っています。

 詳細は以下のとおりです。ご参加されたいという方がいらっしゃいましたら、新社会システム総合研究所(SSK)さんのサイトにある申し込みページからお申し込みください。

   
 

「生活者」視点で読み取る

 

 クロスメディア時代の広告戦略

 
 

講 師 (有)文殊コンサルティング 代表取締役 岩見周介

 

 

   
 

日 時

 

会 場

 
 

2008年8月29日(金) 午後3時~5時

 

明治記念館 東京都港区元赤坂2-2-23

 

 

   
 

[重点講義内容]

 

情報メディアが多様化し、広告コミュニケーションも本格的なクロスメディア時代に突入した。しかし、激変する情報環境に振り回されているのは広告・メディア業界だけではなく、すべての生活者だ。日々の生活で接するあらゆるものが広告メディアと化している今日、メディアは単に広告「接触」機会を提供するだけのビジネスでは生き残れない。

 

今回は、広告コミュニケーションの「受け手」である生活者の視点から、広告・メディアビジネスの将来モデル、ポイントを提言したい。

 
 

1.メディアと広告モデル

 

(1)既存メディア広告ビジネスモデルの限界

 

(2)ニューメディア、インターネットも最後は広告モデル?

 

(3)広告メディアの価値は何をもって評価すべきか

 

(4)メディアと広告の未来像

 

2.情報環境の変化と広告

 

(1)多様化する情報メディアと生活行動

 

(2)高度情報化社会がもたらす生活者の自由と不自由

 

(3)クロスメディア・コミュニケーション再考

 

(4)広告コミュニケーションのA/Dシフト

 

3.広告メディアとクリエイティブ

 

(1)メディアコンテンツとしての広告

 

(2)生活者の五感に訴えるコミュニケーション

 

(3)コミュニケーションデザインの必要性

 

4.まとめ・質疑応答

 

[イベント] SPIDER zeroの実機を見ました

 昨日は、「テレビとネットの近未来カンファレンス」に参加するために六本木、東京ミッドタウンに行って来ました。今回は「これからはじまる本当の”テレビ進化論”」というテーマでした。

 カンファレンスの構成は、

  1. 「テレビ進化論」の著者、堤真良氏のプレゼンテーション
  2. (株)PTPの有吉 昌康社長によるSPIDER zeroの紹介とデモ
  3. 上のお二人に下記4名を加えた6名によるパネルディスカッション
    • アジャイルメディア・ネットワーク 徳力基彦氏
    • メタキャスト 井上大輔氏
    • モデレーターの神田敏晶氏と橋本大也氏

 という感じで進行しましたが、内容の詳細はカンファレンスの紹介ページをご覧いただければと思います。
 全体の中で気になったキーワードは次にあげるような点でしょうか。

  • コンテンツにおける「意外性の一発」が重要(堤氏)
  • YouTubeがテレビの面白さを再認識させた(徳力氏)
  • ネットは情報の偏食化をもたらした(神田氏)
  • SPIDERの本質はコンテンツと視聴者のマッチングにある(有吉氏)

などなどです。その後、懇親会に参加してSPIDER zeroの実機の操作を試しながら、有吉社長からもいろいろお話をうかがいました。

 さて、件のSPIDER zeroですが、まずはデモでびっくり。何がスゴイかと言うとまずはその反応の速さです。リモコン操作から0.2秒以内に画面が変わるそうです。
 そして次にびっくりしたのは、検索性のスゴさ。たとえば「iPhone」というキーワードで検索をすると、アップルのCMはもちろんのこと、ニュース番組などで取り上げられた「iPhone」の話題が瞬時にリストアップされ、リストから選んでクリックすると「番組のアタマ」ではなく実際に「iPhone」が取り上げられた部分に直接飛ぶのです。さらに出演者名などの検索では、実際にSPIDER zeroに現在録画されている番組・CMへの出演者だけが五十音順リストに現れるという、これはもう考えられないほどの検索性の高さです。
 さらに驚いたのが、動画再生の連続操作性です。どういうことかと言うと、例えばある出演者名で検索をして、番組なりCMなりを再生したとします。するとそこには共演者だったり、広告主だったり、番組名だったりのメタデータがくっついています。で、それらの何らかのつながりがある別のコンテンツへ、あたかもハイパーリンクとクリックするように直接飛べるのです。要するにメニュー画面や検索画面に一度戻るという手間は一切いらないのです。

 う~ん、これは本当にスゴいです。さらに懇親会で実際に触れてみて、本体やリモコンのデザイン性や操作性にもあらためて感動しました。実機を見てしまった今、SPIDER zeroは一気に「欲しいものリスト」のトップに躍り出ましたね。めっちゃ欲しいです。
 SPIDER zeroはスゴそうだ!からSPIDER zeroはスゴイ!に変わってしまいました。

製品ページ: SPIDER zero - 予約ゼロ、見逃しゼロのハードディスクレコーダー

関連エントリー: [モノ] SPIDER zeroはスゴそうだ!

[イベント] 友人の社長就任祝いパーティー

 今日は、アーク都市塾の「市場創造戦略」コースで共に学んだ仲間のひとりが、家業を継いで社長に就任したので、みんなでお祝いのパーティーをしました。

 集まった9名は、みな仕事もバラバラで、同じクラスで学んだという以外につながりはないのですが、たいへん楽しい会になりました。
 このような気の置けないカジュアルな仲間たちとの交流は、何かひとつの解を出すために同じ目的で集まる会議などに比べて、意外にも生産性は悪くないのではないかと思うことがしばしばあります。こうした雑談の中から、「これだ!」というブレイクスルーが見つかることもよくありますよね。

 

お料理も美味しかったし、あ~楽しかった!

 ちなみに、社長就任されたのはこの人です。
(わかる人にはわかるかな・・・)

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[イベント] IPTV、動画配信時代のメディア戦略

 今日は、新社会システム総合研究所(SSK)主催のセミナー「IPTV、動画配信時代のメディア戦略」に参加してきました。
 このセミナーの講師は、以前私がネット関連ベンチャーのCMOをしていた頃にお世話になった、元ケータイWOWOW代表取締役の志村一隆さんでした。

 さて講演の内容ですが、大まかに言うならば、欧米の事例を紹介しつつ、日本における有料放送の今後の可能性を探るというお話であったかと思います。

 実際欧米では、放送事業者と通信
事業者が連携してクワッドプレイ(固定電話、移動体通信、ブロードバンド、テレビの4事業)サービスのグループを形成し、グループ間の競争が激化しているようです。
 この欧米でのクワッドプレイの特徴は、テレビに関してはIPTVではなく衛星放送やケーブルテレビといった既存のプラットフォームを利用している点にあるといえます。

 翻って日本の状況を見てみると、クワッドプレイに関しては、通信事業者が主体となって、現在のトリプルプレイ
(固定電話、移動体通信、ブロードバンド)サービスに、IPTVという形でテレビを加えていこうという方向に見えます。放送事業者との連携は、プラットフォームの提供ではなくコンテンツ供給者としてのみで、自前のIP通信網をプラットフォームとしたIPTVでテレビサービスを提供し、4サービスすべてを自社サービスとして顧客を囲い込む戦略を取っているようです。
 国内最大(唯一?)のMSOであるJ:COMは、ケーブルテレビ、
固定電話、ブロードバンドに加えウィルコムとの提携による移動体通信サービスを始め、すでにクワッドプレイを確立していますが、ウィルコムはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の対象になっていないこともあり、移動体通信サービスへの加入はそれほど伸びていないようです。

 クワッドプレイにおいて、各プレイヤーがテレビと通信サービスのどちらを主たる収益源とするのかによって、日本の有料放送の今後は大きく左右されそうだというのが、現時点での結論かと思います。通信事業者の提供サービスにおいては、テレビ(IPTV)は利用者にとってみれば「オマケ」程度にしかとらえていないと思いますし、3年後に迫った地上波テレビ放送のデジタル移行に各プレイヤーがどのように対応していくのか、消費者にとって一番受け容れやすい選択は何なのか、といったところもポイントになってくるのではないでしょうか。

 

[イベント] 個人事業研究会(7月例会)

 今日は、六本木ライブラリー・メンバーズコミュニティ個人事業研究会の定例会でした。今回のテーマは「場所」です。日頃仕事やリラクゼーションなどに活用しているとっておきの場所を、それぞれに紹介し合おうという会でした。

 いろいろな「場所」がメンバーから出てきましたが、いくつか紹介すると

  • 空港 : ラウンジ、有料シャワー、マッサージ
  • 緑のあるところ : 上野の森、青山墓地
  • アカデミーヒルズ : グレートブックスライブリ
  • 森美術館 : MAMCメンバーなら展望台(TCV、スカイデッキ)も利用可
  • 銀行のラウンジ : シティバンクゴールドラウンジ、新生銀行プラチナラウンジ
  • 駅の待合室 : 品川駅新幹線待合室エキュート側
  • ホテルの朝食 : インターコンチネンタルホテルANA東京
  • 六本木の穴場スポット : けやき坂 TSUTAYA/スターバックス

などなどです。

 いずれにしても、みなさん頭も身体もリフレッシュできる場所、あるいはちょっとした空き時間に仕事が出来る場所、落ち着いて仕事をする場所など、それぞれに「自分の場所」をお持ちのようです。

 以前から私は「考える」時間と「感じる」時間を大切にしたいと考えていますが、そのための時間だけでなく「空間」も大切だと思います。

[イベント] ネットワーキングパーティ

 今日は、「マーケティング」の進化、発展に寄与しようという志を持つ人たちが集まる、プライベートなネットワーキングパーティに行ってきました。
 私は2回目の参加ですが、幹事のお二人がご自身のネットワークを使ってさまざまな業界の方々をお招きくださるので、毎回非常に楽しい会になります。不必要な余興などは排し「参加者全員が主役」というコンセプトの会ですので、2時間という限られた時間ですが有意義に過ごすことができました。
 今回もいろいろな方とお話ができましたが、マーケティングや広告といった仕事に関係した方ばかりではなく、音楽アーティストの方や、エンターテインメント業界の方、IT業界の方などなど多方面で活躍されているとの交流ができ、たいへん楽しい時間をすごせました。
 こういうプライベートなパーティというのは楽しいですね。巷で良くある異業種交流会のようなものとはちがい、ガツガツ営業しようとする人はいません。あたりまえですよね、基本は主催者の知り合い(広くてもそのまた知り合いまで)だけの集まりですから、変なことをしたら次回から呼んでもらえなくなってしまいます。みなさん、会の趣旨を理解して集まってきているのでうまくいくのだと思います。
 次回も楽しみです・・・

[イベント] NET Marketing Forum Spring 2008

 今日は日経BP社主催のイベント「NET Marketing Forum Spring 2008」に参加してきました。

 私が聴講したセッションは、カンファレンスプログラムの中でキーノートトラックの3セッションと専門トラックBの5セッションですが、特に印象に残ったのは下記の2セッションでした。

  • 【基調講演】
    クロスメディアによるブランド経験価値の創造
    「キットカット受験キャンペーンの軌跡」

    ネスレコンフェクショナリー 
    代表取締役社長 高岡 浩三 氏

  • 【MMFキーノートパネル】
    クロスメディアで築くエンゲージメント

    パネリスト:
    Jストリーム 
    代表取締役会長兼社長  白石 清 氏
    マイスペース
    代表取締役社長 大蘿 淳司 氏

    モデレータ:
    日経ネットマーケティング 編集長 渡辺 博則

 他のセッションにも、なかなか面白いと思う部分や参考になる部分が数多くありましたが、やはり視点がミクロというか専門的になりすぎているので、セッションごとに参加するべき人が違っているように感じました。
 今回のフォーラムの副題が「クロスメディアで築くエンゲージメント」というテーマで、私の仕事とも非常にかかわりが深いので、それに関連するキーノート講演に特に関心が行ってしまったのかもしれません。
 この二つのセッションで共通して聞かれたことは、決してコミュニケーションツールとしてのマスメディアを否定するのではなく、消費者(生活者)とのエンゲージメントを深めるためのオンライン・コミュニケーションを効果的に併用していくという考え方だと思います。いわゆるマス「広告」ではないメディアおよびコンテンツを使ったクロスメディア・コミュニケーションで、より大きな消費者(生活者)の「共感」を得るということが、今後のマーケティング・コミュニケーション戦略として重要だということでしょう。

 そして、もうひとつうれしかったのはキーノートパネルの中で、白石、大蘿両氏の口から「コミュニケーション・デザイン」という言葉がキーワードとして出てきたことでした。私自身の仕事(職種)について「何をしてるんですか?」と聞かれたとき、最近は「コミュニケーション・デザイナーです」と答えるようにしています。この「コミュニケーション・デザイン」という言葉はあまり一般的ではないかもしれません。また、コミュニケーション・デザイナーと称する人も少しは居るようですが、ほぼ例外なくクリエイター出身の方です。私はクリエイター出身ではなくメディアとITのスペシャリストで、長くメディアプランナーという仕事をしていたので、デザイナーと名乗ることに最初すこし抵抗があったのです。
 しかし、今の自分の仕事を考えてみると「いろいろなコミュニケーション(B2C、B2B、C2Cなど)のシナリオを考え、枠組みをデザインする」ことに違いないのです。コミュニケーション・アーキテクチャを考えるのだから、コミュニケーション・アーキテクトでもいいかなと思いましたが、やはりコミュニケーション・デザイナーのほうがしっくりくる感じです。
 コミュニケーション・デザイナーという仕事が世の中に認められて、自分も多くの人たちに貢献できたらうれしいなと思っています。

[イベント] SSKセミナー「TVの再編成時代が来る」

 今日は、新社会システム総合研究所(SSK)主催の「TVの再編成時代が来る」と題する、ITジャーナリスト佐々木俊尚氏の講演に出かけてきました。

 放送法改正によって、NHKが受信料モデル、広告(民放)モデルのどちらでもなく、有料コンテンツ配信という収益モデルを選択しようとしていること(佐々木氏は「大道芸から木戸銭へ」と表現していました)などの話から始まった講演でしたが、メインの話題は「番組コンテンツを縛る3つの呪縛からの解放」というテーマでした。

 番組コンテンツの3つの呪縛とは、

  • 時間
  • 場所
  • 視聴スタイル

とのことですが、テクノロジーの進化によってHDレコーダーなどによる「タイムシフト」視聴は普通になってきていますし、ホームサーバーやSONYのロケフリを利用すれば「プレイスシフト」も可能な時代です。そして最後に来るのが「スタイルシフト」なわけですが、こちらも確実に進行しているようです。

 1980年代以前は、テレビと言えばお茶の間メディアだったわけですが、それが1980~1990年代には個室テレビ(一部屋一台)時代を迎え、2000年代以降はブロードバンド・インターネットの普及やワンセグ放送の開始などがあり、番組視聴のデバイスも「リビングのテレビ+個室のPC+ワンセグ携帯」というように多様化してきました。それと同時に視聴スタイルも変化しているというのが、本講演での佐々木氏の見方でした。
 まず(これは私もセミナーなどで度々言っていることですが)、大画面高画質テレビの普及によって、比較的長時間のリッチなコンテンツ(映画やハイビジョン・スポーツ中継?)はリビングのテレビでゆっくりとリラックスした状態で視聴され、PCではYouTube動画に代表されるように、画質は問題ではなく個別の「ネタ」が視聴される。「ネタ」視聴は「検索」という行動が簡単に行えるインターネットとの相性は抜群だと思います。ワンセグには佐々木氏は特に触れてはいませんでした(前半でワンセグのデータ通信は不要ではないかとの話はありました)が、強いて挙げるとすれば「マルチタスク(ながら視聴)」と「ユビキタス(携帯、ライブ性)」ではないでしょうか。

 最後に、こうした番組コンテンツの新しい視聴スタイルを、どう収益モデルに結び付けていくのかという話題になりましたが、やはり「有料課金モデル」には無理があり「広告モデル」に落ち着くのではないかということでした。広告モデルといっても今の民放モデルのように、単に番組にスポンサーをつけてCMを流すというだけではありません。そのあたりの収益モデルの可能性については、Googleをはじめインターネット関連企業でもいろいろと考え始めているようです。いずれにしても、こうした視聴者のスタイルの変化にいちばん付いて行けてないのが、当の番組を放送しているテレビ局であることは間違いないようです。

 尚、今回の講演の内容については、佐々木氏が寄稿している、日経ビジネスオンラインの連載コラム「TV2.0への道のり」をご覧になると、より深い理解が得られると思います。

[イベント] ライブラリートーク「TOKYO ARTISTS」

 今日は13日の金曜日でしたが、アカデミーヒルズ六本木ライブラリーのライブラリートークに参加して楽しい時間を過ごせました。今回は六本木ライブラリーオフィスメンバーでもいらっしゃる、写真家の松本明彦さんによる「TOKYO ARTISTS」と題されたお話でした。

 「TOKYO ARTISTS」は、松本さんが1992年~1998年にかけて、東京で活躍するアーティストたちのポートレイトを、4x5(シノゴ)と呼ばれる大判フィルムカメラで撮影した作品群です。
 実際にライブラリートークの会場に5点の写真パネル(小谷元彦、会田誠、ロイ・リキテンシュタイン、村上隆、マイケル・ペリック各氏のポートレイト)をお持ちいただき、間近で見ることができました。これらの作品は松本さんのホームページでも見ることができますが、印画紙に焼き付けられた実物の迫力はネット画像ではなかなか伝わってきません。

 なぜ松本さんが、被写体にアーティストを選び、それを4x5でモノクロのポートレイトにしようと思われたのか。そのあたりのお話も聞くことができました。もともとアートに関心があったということもあるそうですが、4x5という大型カメラを抱えて、身体をつかった被写体とのコミュニケーションの中からすばらしい作品を生み出したいということがあったそうです。

 被写体が生身の人間であることから、そこには写真家と被写体の間の「対話」が生まれます。良いポートレイトを撮るためには、被写体に対して尊敬の念を持って自らが心を開くというスタイルを続けてこられたそうです。それによって、相手もリラックスして心を開いてくれる。そうすれば、とても自然な良いポートレイトを撮ることができるのだそうです。

 コミュニケーションというテーマを仕事にしている自分にとっても、非常に教えられることの多い、同年生まれの松本さんのライブラリートークでした。

[イベント] 個人事業研究会公開講座

 アカデミーヒルズ六本木ライブラリーのメンバーズ・コミュニティである「個人事業研究会」の定例会が、今回は公開講座という形で開催されました。

 同研究会のメンバーである公認会計士の石井正吾さんが、「ヒルズ君の1年~税務・計はどうしよう!」というタイトルで、個人事業主の税務・会計について、実務のポイントをわかりやすく話してくださいました。公開募集で申し込み者は60名近くになり(レギュラー参加のメンバーは10名ほどです)、盛況なセミナーとなりました。
 わかっているようで実はわかっていなかったことがたくさん出てきて、あらためて理解・納得できて、とても参考になりました。

 次回の定例会(3月7日)も公開になります。内容は、中小企業診断士の西岡昭喜さんによる「ヒルズ君の危機管理」というタイトルのお話です。詳細は六本木ライブラリーのメンバーズ・コミュニティのページで紹介されています。

 このようなコミュニティで、それぞれの分野のエキスパートが、無償でその「知」を公開し合うというスタイルは、とても良いと思います。これからも個人事業研究会の活動が盛り上がるよう、私もメンバーとしてできる限りの協力をしたいと思っています。

[イベント] フジマキ兄弟の講演会

 今日は、アカデミーヒルズのセミナー『フジマキ流「自分ブランド」の作り方』でフジマキ兄弟の講演を聞いてきました。

 最初は藤巻幸夫さんの講演。いつもながら面白い語り口に引き込まれてしまいます。今回はタイトルからも想像されるように、若い人たちの参加が多かったですね。
 後半の藤巻健史さんとの兄弟トークも面白かったです。会場からの質問も、ほとんどが20代の参加者からで、若い人たちの積極的な姿勢に健史さんも感心されていました。私も、このセミナーに出席してみて、まだまだ日本の未来は期待できると、妙に納得してしまいました。

 幸夫さんのお話の内容で、いくつか面白いと思ったポイントをあげると、

  • ミーハー的知的好奇心がモチベーションになる
  • 自分の興味のあることは掘り下げてみる(「進化と深化」)
    好きなことなら、楽しみながら追求できる
  • 人脈づくりは、相手に対するホスピタリティ精神が重要
  • ブランドには「変えるべきもの」と「変えてはいけないもの」がある
  • 「売れる」ものではなく「売りたい」ものは何か
    (自分のスタイル、オリジナリティ)

というようなことを、ご自身のエピソードを交えながら面白く語られていました。

さて、それでは自分自身の「ブランド」って何なんだろうと、あらためて考えてみる良い機会をいただき、楽しくためになるセミナーでした。

[イベント] アートと企業ブランディング

 今日は森美術館主催のシンポジウム「企業ブランディングにアートを活かす」に行って来ました。これは現在森美術館で開催中の展覧会「アートは心のためにある:UBSアートコレクションより」関連のパブリックプログラムとして開かれたものですが、ベネッセの福武会長の講演もあって日欧の企業の取り組みが比較できたりして、なかなか面白いシンポジウムでした。

 最初にUBSアートコレクションのペトラ・アレンズ女史からのプレゼンテーションとジャン=クリストフ・アマン氏による講演、続いてベネッセコーポレーション会長の福武總一郎氏の講演があり、最後に南條史生森美術館館長をモデレーターに3名の講演者によるディスカッションという内容でした。

 アレンズ女史からは、アートをいかに企業ブランディングに結びつけるかという視点で、UBSの取り組みの紹介があり、わかりやすいプレゼンテーションでUBSアートコレクションの背景にある考え方などが良くわかりました。
 続くアマン氏は、「アートはアートだ、金儲けの道具ではない」というような内容を熱く語っていらっしゃいました、たぶん(私の英語ヒアリング能力の範囲内でですが)。また、そうした方向についてUBSのマネジメントは「金は出すが口は出さない」姿勢を貫いていて立派だというようなこともおっしゃっていたと思います。
 それに対して、福武氏は日本企業として「Naoshima」を世界的に有名にした経緯について、地方活性化のツールとしてのアートというような切り口でお話されていました。

 最後のディスカッションでは、国際的な企業アートコレクションとしてさまざまな作品を集め、各国で展覧会を開いてコレクションを公開しているUBSと、日本のドメスティックなオーナー企業であるベネッセの取り組みとの違いと共通点について、いろいろな角度から議論が交わされ、興味深い内容となりました。

 いずれにしても、アートが企業ブランディングに活かす取り組みが、様々な形でなされていますが、アートファンにとってはいろいろなアーティストの作品を気軽に楽しめれば、スポンサーがどこであれ関係ないような気もします。ただ文化活動の支援に積極的な企業は、やはり消費者のイメージ(好感度)も高いというのは、日経企業イメージ調査等の数字を見ても事実のようです。

[お知らせ] 12/20にセミナー開催します

 来る12月20日午後1時~5時、東京元赤坂の明治記念館にて、新社会システム総合研究所主催のセミナーで講演します。

 タイトルは、激変する広告メディアと最新事例から読み解く「次世代メディア・コミュニケーション戦略」です。ちょっと大げさなタイトルのようですが、それくらいメディア事情は激変しているという事実、そしてそれにどう対応していくべきかということをオーディエンスの方々に伝えられたらと思っています。

 詳細は、新社会システム総合研究所のWEBサイトでご確認ください。

[イベント] 経営情報化サミット2007

 今日は日経BP社の「日経情報ストラテジー」創刊15周年記念セミナー「経営情報化サミット2007」に参加してきました。

 私が聞いた講演は以下の4つですが、

  1. 基調講演
    強く正しい経営力が企業を革新させる
    リヴァンプ 代表パートナー 玉塚 元一 氏
  2. 特別講演
    コア事業の変革が生んだSuicaの事業戦略
    東日本旅客鉄道常務取締役 IT・Suica事業本部長 鉄道事業本部副本部長 小縣 方樹 氏
  3. 特別講演
    逆転の競争戦略
    早稲田大学ビジネススクール教授 山田 英夫 氏
  4. 特別講演
    IT投資を経営成果に結びつけるために-大規模調査にもとづく実証
    東京工業大学大学院社会理工学研究科 教授飯島 淳一 氏

 それぞれに興味深い内容でしたが、特によかったのは今まで私が「アーク都市塾」で受講してきたテーマについての実践編といった内容が多く、それぞれのテーマをより深く理解できた点です。
 1.の玉塚氏の講演は「企業バリューアップ戦略」コース、2.のSuicaの事業戦略については「ビジネスイノベーション」コース、そして3.の山田教授のお話は「市場創造戦略」コースの実践モデルとして、とても参考になりました。

 ビジネスにおいてはもちろんですが、世の中いろいろな視点から捉えると新しいものが見えてきたり、「知識」というものも多くのものに触れることによって、より深い理解に変わるのだということを、あらためて認識した有意義なイベントでした。

[イベント] CMO Conference 2007

 丸ビルホールで開催されたCMO Conference 2007というイベントに参加してきました。CMO(Chief Marketing Officer マーケティング最高責任者)という役職は、CEO,COO,CFOやCIO,CTOなどに比べて聞き慣れない呼称かもしれません。このイベントの趣旨は、企業経営においてますます「マーケティング」の重要性が増している中で、CMOの役割を再認識し業種・業態を問わず同じ職種にある人たちの横のつながりを深めて、日本企業のマーケティングをレベルアップさせようということらしいです。

 実は、私も以前いたインターネット関連のベンチャー企業でCMOをやっていましたし、少なくともマーケティング・コミュニケーションを中心とした、コミュニケーションに関するコンサルティングが私の仕事ですので、とても興味深いイベントでした。

 イベントの中身は、運営を担当されていたIDGさんの「CMO Conference 2007」のページをご覧頂けばわかると思いますが、最初にこのイベントおよび主催者のCMO Executive Committee発足の趣旨について、CMOワールドワイド株式会社加茂純氏と一橋大学の神岡太郎教授から紹介があり、その後各企業のCMO(およびCMO的役割を担っている)の方々からの講演がありました。
 
基調講演は、日本コカ・コーラのフランソワ ゲイ・ベリール氏でしたが、最近の先進的なマーケティングへの取り組みは興味深く、かつて私が同社のメディア・プランニングに関わっていた80年代後半から90年代前半の10年と比べると、隔世の感がありました。
 続くMarketing Evolution社のレックス ブリッグス氏による、マーケティング投資の最適化手法の話も面白く、海外の手法をそのまま日本に持ち込むことが良いかどうかは別にして、日本企業も媒体費を値切ることばかりに熱心になっていないで、もっとそうした分野への取り組みを模索するべきだと痛感しました。
 また、コクヨS&Tの井上 恭史氏による講演では、歴史の古いメーカーでありながら、顧客にとってのバリューを単に個々の製品が持つ機能ではなく「ひらめき・はかどり・ここちよさ」という3つに読み替え、画期的なマーケティングの発想転換を生んだ取り組みに感心させられました。

 こうした、企業や業種という範囲を超えたナレッジ共有の試みは、これからもどんどん行われるべきだと思います。広告業界にしろ各企業のマーケティングにしろ、知識の囲い込みをしてもどうせ大した差はなく、そんなことで競争優位に立てるというものでもありません。日本の産業全体の発展のために、どんどん社内の知識をディスクロージャーして、枠を越えたつながりがあっても良いのではないでしょうか。

[記事リンク] asahi.com:「マーケティングが中核」 丸の内でCMO会議 - ビジネス

ギャザリングイベント

 今夜は、アカデミーヒルズ六本木ライブラリーのギャザリングイベントに参加してきました。

 六本木ライブラリーには、いろいろなメンバーさんがいます。年齢も職業も加入動機もさまざまですが、こうしたイベントに多数集まるとけっこう圧巻です。
 今回のイベントでも、多くのメンバーさんと知り合うことができ、これからまたお会いしたりして、知的刺激を受けたり与えたりの楽しい交流ができるといいなと思います。

 ところで、今回はライブラリーの新しい試みとして「メンバーズ・コミュニティ」なるものができて、その発表会でもあったのですが、立食パーティの喧騒の中で耳を傾けている人は数少なかったように思います。今回は「経営実務研究会」「ウェルネスサークル+」「英語で語ろう友の会」「ブックナビクラブ」「江戸から学ぶ会」「社会福祉と長寿を考える会」「麻布六本木学研究会」の7つが発足(ブックナビクラブは以前から活動中)したそうですが、今後の活動に注目したいと思います。

 ただ、こうした試み面白いとは思うのですが、私としてはもっと「偶然性」「蓋然性」みたいなものを重視した「知」の出会いをライブラリーに期待しているので(六本木ライブラリーでは、蔵書は日本十進分類法のような規則にしたがっては並べられておらず、意外な本との「出会い」がある)、同じ興味関心で集まるサークル的な活動にはそれほど深い関心はありません。
 特に最近、若い人たちがミクシィに代表されるSNSなど、自分にとって居心地の良い「仲間空間」に逃げ込んでいるように私には感じられます。リアルな世界でもバーチャルな世界でも、自分の居場所を見つけることは大切だと思いますが、「社会」というものを考えたとき、そこに「安住」するのはちょっと危険な気がします。やはり人間社会って、横の糸縦の糸の様々なつながり(コミュニケーション?)が織り成しているので、その複雑さゆえの偶然性みたいなものを大事にしたいと思うのです。
 「フューチャリスト宣言」の中でも議論が交わされていましたが、私は梅田さんよりも茂木さんの発想に近いのかなって思います。
 いずれにしても、新しい友人が増えることはとても楽しいのです。

ビールがおいしい季節になりました

吾輩はビールである

 昨晩は、アカデミーヒルズ六本木ライブラリーのライブラリートークに参加してきました。今回のテーマは、今の季節にマッチした「ビールをおいしくのむ講座」でした。

 この講座は、アサヒビールお客様生活文化研究所のみなさんを講師にお招きして行われました。まずはビールの歴史講座からはじまり、原料やビールの種類のお話、ビールと健康についてなど、とても興味深い内容を「ハピ研」研究員のDr.タマさんあから一時間ほど聞かせていただきました。
 そして、いよいよお待ちかねの「ビールのおいしい飲み方実演講座」が始まりました。最初に実演を見せてくださったぶらりあん研究員もかなり緊張ぎみ?でしたが、結果は大成功!とてもおいそうにビールがグラスに注がれました。私たち参加者も、教えていただいたポイントに気をつけながら、用意してくださったスーパードライをさっそくクラスに・・・みなさんおいしいビールをいただくことができたようです。

 アサヒビールお客様生活文化研究所では、とても楽しいウェブサイト「ハピ研 青山ハッピー研究所」を運営していて、「毎週アンケート」「ハピブログ」などの企画を通して、消費者(生活者)とのコミュニケーションを図っているそうです。しかし、今回のようなリアルなコミュニケーションは(ビールを飲んでいることもあって)、さらにメーカーさんを身近に感じることができる良い機会ですね。B2Cコミュニケーションのひとつの形として、面白い試みをされているアサヒビールお客様生活文化研究所には、今後も注目していきたいと思います。

 この日の講座については「ハピブログ」のエントリーにも紹介されていました。企業ブログは管理が大変だとは思うのですが、やはりコメントやTBを受けるともっと消費者とのコミュニケーションが深まると思います。そのあたりは今後に期待ですね。

うどんパーティ

 今夜は、文殊コンサルティングの東京分室がある元麻布のシェアオフィスに入居している仲間たちとの交流会が開かれました。

 同じフロアで仕事をしている起業家のみなさんと、たまに飲み会をやったりしているのですが、今回は香川県に本拠を置くIT企業の方のご紹介で、東京さぬき倶楽部でうどんパーティと相成りました。
 様々な業種で活躍されているみなさんに、医師や建築家を目指しているという米国からの留学生3名も加わり、総勢20名ほどのとても楽しい会になりました。

 こういった単独~数名規模で仕事をしている仲間との集まりは、いわゆる異業種交流会などにはないアットホームな雰囲気と異常な?活気があって、とても刺激になります。
 最初からビジネスチャンスを狙って集まっているわけではなく、「仲間」どうしの会という感じなので、皆打ち解けるのも早くワイワイガヤガヤと盛り上がりました。

 実は今までの私の経験でも、ビジネスモードで出会った人たちよりも、飲み屋で知り合った人のほうが、実際のビジネスにつながったりすることが多いです。
 やはり「飲ミニケーション」という日本の文化は無視できないですね(笑) 

 

美しい国とは・・・

 昨晩、6/15にひきつづきアカデミーヒルズ六本木ライブラリーのライブラリートークに参加してきました。ジェラルド・カーティス教授による「日本の政治・外交シリーズ」の第三回「日本の文化論~美しい国とは~」というテーマでした。

 カーティス先生のお話は、参院選にからむ現在の政局についての見方から、参院選後のシナリオに至るまでいろいろな話題に及びましたが、この日の主題であった「日本の文化論~美しい国とは~」という部分について、少し考えてみたいと思います。
 『安倍首相は美しい国を「作る」と言っているが、そうではなくて日本の美しい文化を「守る」ことが大事なのではないか。そもそも日本人は自分の文化の美しさに気づいていないのではないか。』というのが、米国人として40年間日本を研究してきたカーティス先生からの問いかけでした。

 日本の美しい文化って、何なんでしょうね。急に言われても答えられませんよね。カーティス先生が先ず最初にあげられたのは「日本語」でした。尊敬語、謙譲語といった敬語があることや、断定的な表現をあまり使わず相手に対する気遣いを感じられる表現が多いとのでした。
 さらに、文化として根付いている「謙虚さ、礼儀正しさ」「清潔好き」「協調性、譲り合いの精神」などをあげていらっしゃいましたが、私たちが感じているのと同様に、最近ではそういった日本文化の「美しさ」が失われつつあるともおっしゃっていました。

 たとえば日本の外交は「対応型」外交などと言われ、自らの考えや主張を持たないかのように言われたりしますが、自国の主張ばかりを相手に押し付ける外交は日本人の感覚に合わないかもしれませんし、そういうやり方は美しいとは言えないですよね。
 日本人は「お人好し」とか言われて、外交でもなめられていると思っている人は多いかもしれませんが、決してそんなことはないと思います。日本は島国で、いままで外国から侵略されたことがないからかもしれませんが、基本的に日本人て「性善説」派が多いように感じます。他人(他国民)を蹴落として、自分(たち)が成り上がるというような競争を日本人はあまり好まないのではないでしょうか。日本ではビジネスにおいても地域社会においても、人と人とのつながり、信頼関係を築くことが重要視されていますが、そういった「日本型コミュニケーション」というのも悪くないと思います。

 「性善説やお人好しで何が悪い!それが日本の美しい文化なんだよ」と胸を張って言ったっていいのではないでしょうか。
 「戦勝国に押し付けられた憲法だから日本のアイデンティティが反映されていない。だから憲法改正、自主憲法制定をめざす」なんて論理をまじめな顔をして語っている人たちには、そういう日本の美しい文化をもっとわかってもらいたいものです。安倍首相の言う「美しい国」なんて、ほんと笑っちゃいます

 最後に、私が現代日本の最も美しい文章のひとつだと思っている、日本国憲法前文の一節を引用しておきます。この一節こそ、ほんとに日本人らしくて美しいと思うのです。私なんか読むたびに涙してしまいそうになります。これって多くの日本人に共感してもらえるのではないかと思っているのですが、間違っているでしょうか。安倍さん、久間さんにも、是非声に出して読んでもらいたいと思うのです・・・

日本国憲法 前文より抜粋-------------------

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

------------------抜粋おわり

国際生物学オリンピック

 「国際生物学オリンピック」ってみなさん知ってましたか? この大会は世界の高校生を対象に、生物学の理論問題および実験問題への取り組みを競うものです。1990年から毎年実施されていて、第20回国際生物学オリンピック大会(IBO2009)は日本(筑波研究学園都市)での開催が決定しているそうです。

 実は、私もこの大会の存在をまったく知りませんでした。たまたま土曜日に、この大会にかかわりのあるサッカー仲間から「こういうのがあるんですけど、あまり知られてないんです。協賛企業も探さなければならないし、なんとかお金かけずに知名度上げる方法はないですかねぇ」と相談を受けて、初めて知ったというわけです。
 JBO(
国際生物学オリンピック日本委員会)が作っているサイトのカウンターを見ても、あまり訪問者がないようですし、いったいどうしたものかと思案にくれているというわけです。

 未来の優秀な科学者を育てるための意義深いイベントでもあり、ぜひ日本での開催を成功してほしいと思っていますので、ボランタリーにできる限りの協力をしてみようと思っています。

 

日本の政党はキャンペーンが下手

 今日はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーのライブラリートークに参加してきました。ジェラルド・カーティス教授による「日本の政治・外交シリーズ」の第二回「日本型政党政治の行方」というテーマでした。カーティス先生は日本の政治家との交流も多く、いろいろな裏話なども聞くことができて、このライブラリートークは私も毎回楽しみにしています。

 さて、今回は本題とは別にとても興味を持ったことがあります。それは、日本の政党は「政治キャンペーン」が下手だということです。アメリカでは、プロのキャンペーン・マネジメント会社が政党キャンペーンを成功へ導くというのは常識だそうです。先日のフランス大統領選挙でも、サルコジ陣営はプロによるキャンペーン・マネジメントによって勝利したといっても過言ではないようです。
 それに比べて日本の政党キャンペーンって、プアーというかダサいですよね。こうした政党キャンペーンについては、日本では一般の広告代理店が担当することが多いのですが、やはり海外の政治キャンペーン専門のプロの仕事に比べるとちょっとレベルが落ちるような気がしますね。最近の民主党のキャンペーンにしても(億単位の金を投じているらしいですが・・・)、あれで民主党のイメージが上がって投票につながるとは思えませんよね。だいたい、自民党も民主党も同じ広告代理店(電通)がCM作ってるなんて、海外では絶対にありえない話ですもんね。そんなんでエッジの効いた政党キャンペーンが生まれるわけないと思うのですが、いかがでしょうか。

 政党政治においては、やはり国民と政府なり、議会なりとの間の「コミュニケーション」がとても重要だと思うのですが、今の日本の政党はそこをうまくできていないと思いますね。そういう意味では、前回の総選挙での小泉さんは上手かったですね。当時の政治の重要課題は他にもたくさんあったのに、勝手に「郵政選挙」(郵政民営化の是非を国民に問う)と位置づけて圧勝したわけですから。あの時点で自民党に一票を投じた人の多くは、郵政民営化に賛成の意思を表しただけで、強行採決された国民投票法案に賛成だったわけではないと思います。

 さて、どこかの政党にコンサル提案でもしてみましょうかね(笑)

六本木ヒルズクラブで番外セッション

 昨晩、六本木ヒルズクラブでRoppongi Bizセミナー「はじめてのM&A、コーポレートファイナンス」シリーズの番外編 兼 懇親会なるセッションが開かれ、参加してきました。

 私はこのセミナー自体には参加していなかったのですが、六本木ライブラリーつながりで以前お会いした、セミナーの講師の保田隆明さんと田中慎一さんに再開できることを楽しみに出かけてきました。今回はゲストとして、あの岩瀬大輔さん(ネットライフ企画 副社長)もいらっしゃってのショートセッション&懇親会ということで、たいへん盛り上がっていました。

 懇親会では、岩瀬さん、保田さんともいろいろお話できましたし(時間がなくて田中さんとはごあいさつだけになってしまいましたが)、他の参加者の方々とも交流ができて、とても楽しい会となりました。都市塾やライブラリーでご一緒している方々も多く参加されていました。

 岩瀬さんのネット保険会社構想は、ほんとうに夢があって楽しみです。再編が進む生保業界に、これから新たな保険会社を作って乗り込もうという大胆な発想には圧倒されます。私もとても大きな勇気をもらったような気がします。

リンク: ちょーちょーちょーいい感じ(保田隆明さんのブログ)

リンク: 今日もいいこと日和(田中慎一さんのブログ)

リンク: 生命保険 立ち上げ日誌(岩瀬大輔さんのブログ)

アーク都市塾38期開講

 35期より連続4期目となった「アーク都市塾」の受講が始まりました。今期(38期)は村木徹太郎氏を講師に迎えての「企業バリューアップ戦略コース」を選んでみました。
 企業価値向上の為の財務・経営戦略とプランの立案というテーマのコースで、財務系の知識・実務経験に乏しい私としては、かなり難しいコースを選んでしまったなぁという感じです。同じコースの受講者の方々も、多方面のバックグラウンドをお持ちで、今までのコースとは少し違った雰囲気です。有意義な4ヶ月間になりそうで、とても楽しみです。